「歴史の終わり」の版間の差分

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しかし、フクヤマの歴史終焉論は[[歴史哲学]]であり、現状論ではない。歴史段階が成熟していないところに、不用意に民主主義を持ち込んでも混乱するだけである。確かに今イラクを始め、中東は混乱している。それは石油と言う地下資源に恵まれすぎているので近代化、工業化する必要が他国よりもないという側面もあるだろうし、イスラム教の政教分離が現段階では不十分であるという側面もある。イラクの混迷は文明や宗教の差と言うよりも、歴史段階の差であり、時間はかかるが必ず中東にも民主主義は根付くとフクヤマは考えている。
 
フクヤマはあくまでも近代化のプロセスを描いた社会科学である自分の歴史終焉論が、アメリカ人にある種の使命感を持たせてしまったことに困惑し、『岐路に立つアメリカ』のなかで、「アメリカは自分の善意を信じているだけでは駄目で、国際機関を尊重しなければならない」と述べ、アメリカ単独行動主義、[[新保守主義 (アメリカ)|ネオコン]]批判を行っている。
 
== 関連項目 ==