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以上は分類が簡単な例である。
 
だが、胃の痛みを訴える患者に対し、その直接の原因が胃潰瘍であり、さらにその胃潰瘍の原因が職場の人間関係の心労である場合に、その胃潰瘍を薬剤によって制御したり手術によって除去することが、果たして原因療法にあたるのか、それも広い意味での対症療法と見なすのか、あるいは対症療法と原因療法の中間的な性質のものと見なすかは、人によって見解が異なる。大半の通常医療の立場では、一般に潰瘍を薬剤や手術で制御することをもってして"原因療法"としてしまうことも多い。だが、現代の医療でも[[心療内科]]では、また伝統的な医学や[[代替療法]]の立場では、そうは見なさず、それではむしろ「対症療法」に近い、とする見解も多々ある。
 
患者の中には、自身の内に起きている疾患発生のプロセスに眼を向けず、自分が感じている目先の不快な症状を消失させることばかりを望む人も多い。また、医療の技術的側面、物理的側面が進歩した現代においては、医療関係者によっても、せいぜい特定の疾患を治癒させることのみが医療の目的であると考えられがちである。