「通信路容量」の版間の差分

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'''通信路容量'''または'''伝送路容量'''([[英語|英]]: '''Channel capacity''')とは、[[電気工学]][[計算機科学]]や[[情報理論]]において[[通信路]]を通じに対し確実に転送でき定義され離散的[[情報]]の量である。[[伝送路符号化]]によればある[[通信路]]の通信路容量は誤り率が極めを介し低い状態で単位時間当たり確実可能なできる[[情報]]の量の上限である。
 
通信路容量という概念は、その値の具体的な評価を可能にする数学モデルと併せて、[[クロード・シャノン]]確立した[[情報理論]]では通信路容量が数学的おいて定義され、ある通信路の通信路容量が計算できるようになっている。通信路容量は通信路の入力と出力との間の[[相互情報量]]の最大値であり、入力側の分布によっ関して最大化したときの最大値によって与えられる。[[通信路符号化定理]]によれば、ある[[通信路]]の通信路容量は、任意に小さい誤り率を要請した場合にその通信路を介して単位時間当たりに伝送可能な[[情報量]]の上限に等しい
 
==形式的定義==
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[[画像:Channel Concept Diagram.png|thumb|right|350px|伝送路(通信路)の概念図]]
 
ある長さの時間を任意に定め、
''X'' を送信側のメッセージ空間、''Y'' を単位時間に通信路を通して受信されるメッセージの空間とする。ここで
''X'' をその時間に送信される信号、''Y'' を同じ時間に通信路を介して受信される信号をそれぞれあらわす確率変数とする。通信路のノイズの性質などをすべてまとめて、''X'' が与えられたときの ''Y'' の[[条件付き確率]]分布関数
 
:<math>p_{Y|X}(y|x)</math>
 
は ''X'' が与えられたときの ''Y'' の[[条件付き確率]]分布関数である。ここで、<math>p_{Y|X}(y|x)</math> をによって通信路に固有なの入出力特性であが完全に記述されものとする(その通信路のノイズの性質を表している)。すると、''X'' と ''Y'' の[[同時分布]]
 
:<math>p_{X,Y}(x,y)</math>
 
通信路 <math>p_{Y|X}(y|x)</math> と、その通信路上でを介して信されメッセージ信号の周辺分布 <math>p_X(x)</math> とによって決定される:
 
:<math>p_X(x)=\int_yp_{X,Y}(x,y)\,dy</math>
 
から決定される。同時分布は先の条件付き確率分布関数から次のように求められる。
 
:<math>p_{X,Y}(x,y)=p_{Y|X}(y|x)\,p_X(x) </math>
 
何らか以上制約条件下で、通信路容量すなわち通信路をして信号ことのできる情報の量をなるべく化したいときくするの場合、適切なとを考える。伝送情報量に対する尺度として[[相互情報量]] <math>I(X;Y)</math> を用いることあり、できる。相互情報量の最大を上限が'''通信路容量'''と呼びであり、以下のように表す定義される
 
:<math> C = \sup_{p_X} I(X;Y)\, </math>
 
==伝送通信路符号化定理==
[[伝送通信路路符号化定理]]によれば、任意の &epsilon; &gt; 0 と通信路容量 ''C'' より小さい任意の[[情報理論#レート|レート]] ''R'' につい対し、符号長を十分大きくすれば、ブロック誤り率を &epsilon; 未満にする符号化復号方法が存在する。また、レートが通信路容量より大きい場合、ブロック長が無限大に近づくと共に受信側のブロック誤り率は 1 に近づいていく。ただし、通信路容量には他の定義もある。
 
==関連項目==