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日本の事象でないのに和暦を入れるのは不自然
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'''47年グループ'''(独:'''Gruppe 47''')は、[[1947年]](昭和22年)にスタートした[[ドイツ]]の戦後派新進作家の集まりである。[[ハンス・ヴェルナー・リヒター]]([[:de:Hans Werner Richter]])がメンバーを集め、会合を主宰した。会合は[[1967年]]まで継続した。当時の新進作家の多くが参加し、戦後のドイツ語圏の文学活動を牽引した。
 
== 解説 ==
[[1946年]](昭和21年)に、アルフレート・アンデルシュ([[:de:Alfred Andersch]])とハンス・ヴェルナー・リヒターが定期刊行物『Der Ruf(呼び声)』を刊行したのが始まりである。『Der Ruf』刊行の目的は[[ヒトラー]]政権崩壊後のドイツに民主主義思想を教育・啓蒙することにあった。[[1947年]]7月、『Der Ruf』誌への寄稿者たちが集まり、新たな文学雑誌『Der Scorpion(スコーピオン)』の創刊を企画、またそのためメンバーが定期的に会合を開き、自身の原稿を朗読し、互いに批評し合うことを取り決めた。ヴェルナー・リヒターがこの取り決めに基づいて参加メンバーを集め、同年9月に第1回会合が行なわれた。この会合でゲオルク・ブレナーが1947年に因んで「47年グループ」と名付け、またハンス・ヴェルナー・リヒターはなんら特権をもたないながらも会合の主催者として位置づけられることになった。
 
会合は主催者に招かれた者とその配偶者のみ出席が許され、後に主要メンバーの友人にまで広げられた。また1度でも招かれたものはその後自由に出入りできることとされた。会合は年に2回行なわれ、出席者は未発表の原稿を朗読し、他の参加者によって批評がなされ、もっとも優れた作品が表彰された。また外国の作家・批評家も定期的に招待された。