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ヴァルティー'''A-31ヴェンジャス'''は、アメリカのヴァルティー社がイギリス空軍の為に開発した[[急降下爆撃機]]である。イギリス空軍には1942年から引渡しが開始され、主にビルマやインド方面で日本軍を相手に活動した。アメリカ陸軍ではA-31、A-35という名が与えられたが実戦ではほとんど使用されずに終わった。
{{ Infobox 航空機
| 名称=A-31 ヴェンジャンス
| 画像= Image:Vengeance_(AWM_0G0537).jpg
| キャプション=オーストラリア空軍のヴェンジャンス(1943年)
| 用途=急降下爆撃機
| 分類=
| 設計者=
| 製造者=ヴァルティー
| 運用者=イギリス空軍、アメリカ陸軍、自由フランス軍他
| 初飛行年月日=[[1939年]]
| 生産数=1,931機(1,528機)
| 生産開始年月日=
| 運用開始年月日=
| 退役年月日=
| 運用状況=
| ユニットコスト= }}
 
ヴァルティー'''A-31 ヴェンジャス'''(Vultee '''A-31 Vengeance''')は、アメリカのヴァルティー社が[[イギリス空軍]]の為に開発した[[急降下爆撃機]]である。イギリス空軍には[[1942年]]から引渡しが開始され、主に[[ミャンマー|ビルマ]][[インド]]方面で日本軍を相手に活動した。[[アメリカ陸軍]]ではA-31、A-35という名が与えられたが実戦ではほとんど使用されずに終わった。
==概要==
ヴァルティー社は[[フランス]]政府からの発注を受け、新型急降下爆撃機「モデル72」を開発した。この機体は当時としては強力なライトR2600エンジンを搭載し、強力な武装と頑丈な機体を有していた。発注は300機で1940年10月から引き渡しを行う予定だったが、同年の6月にフランスが降伏してしまい一時的にこの発注が宙に浮いてしまった。しかし、イギリス空軍がこの機体に注目し、「ヴェンジャス」として代わりに発注することになった。
 
イギリス空軍への引き渡しは1942年1月より開始されたが、途中から[[レンドリース法]]の適用を受けて一度アメリカ陸軍がA-31として購入した後イギリスに供与された。また一部の機体はそのままアメリカ陸軍で保有された。また、1942年にはエンジンや武装を強化し主翼を改修したA-35(イギリス名は「ヴェンジャスMK.4」)も生産された
 
生産はヴァルティー社の他[[ノースロップ]]社でも行われ、総生産機数は19311,931(1528(1,528機説もある)で、この内イギリス空軍向けは12001,200機以上を占める。[[1943年]]には若干機が[[北アフリカ]][[自由フランス]]軍に供与された。
 
イギリス空軍では本機を極東専用に使用し、1943年からビルマやインド方面で日本軍を相手に活動した。[[ブリストル ブレニム|ブレニム]]爆撃機を補完する形で活動したが、それなりに戦果をあげたと言われている。アメリカ陸軍では実戦ではほとんど使用されず、予備機や訓練機として後方任務に従事した、1943年当時の報告書では、資源と材料の無駄とまで酷評された。<!--出/航空情報昭和36年10月増刊号・高橋慎一(航空評論家)-->
[[1944年]]以降は前線から引き上げられ、訓練や標的曳航に使用された。
 
== スペック ==