「化学消防車」の版間の差分
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'''化学消防車'''(
==概要==
油脂・化学物質の火災の場合、水をかけると逆に火の勢いが強くなってしまうため、放水では消火できない。そのような火災に対応し、[[泡消火剤]]や[[粉末消火剤]]を撒くことのできる消防車である。通常は[[消防署]]に配備されているが、[[石油備蓄基地]]や[[空港]]などの大規模火災が発生する可能性が高い公的施設にも配備される。民間であっても、[[化学工業]]関連企業、[[自衛防災組織]]の設置を義務付けられる[[石油コンビナート]]などの施設にも配備されている。また、車両火災に備えて主要の幹線道路、高速道路などを抱える消防にも配備される傾向にあり、そのほか、[[自衛隊]]などにも配備されている。
泡消火剤は、原液を水と混合させて放射することにより消火する。そのため、通常は車両自体に水・原液のタンクを装備している。しかし、タンク内の消火剤は数分で使い切ってしまうため、[[泡原液搬送車]]・[[大型水槽車]]・[[消防水利]]などによる補給が不可欠となる。石油コンビナート火災に対応する大型化学車、泡原液搬送車、高所放水車の3台をまとめて3点セットという。なお、高所放水車の代わりに、同等の性能を持つはしご車で構成する場合があるほか、自衛消防隊では、大型化学車と高所放水車の機能を1台にまとめた大型化学高所放水車を導入する場合もある。
== 型式 ==
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:II型は登録台数も最も多く、もっともポピュラーな化学車。通常、1,300Lの水槽と500Lの薬液槽を装備し、危険物火災の他に、タンク車として一般火災にも十分に対応できるような装備になっている。5t級シャーシをベースに艤装されることが多い。
*'''III型'''
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:V型化学車は10t級の三軸シャーシで製作され、A-1級ポンプに2,300Lの水槽、1,800Lの薬液槽を装備しており、で大規模化学火災にも対応できるような仕様になっている。
===大型化学車===
[[画像:TFD8-CC.jpg|thumb|250px|right|大型化学車
*'''大I型'''
:大型化学車は石油コンビナート等特別防災地域を管轄する消防本部に配置され、化学車3点セットとして大型高所放水車、泡原液搬送車と共に活躍する。石油コンビナートにおける大規模油脂火災に対応するため、通常は、8t級のシャーシにA-1級のポンプと1,800L~2,000L程度の薬液槽を装備している。水槽は装備されていないことが多いため、出動は滅多にないため車庫の2列目であったり、裏に車庫で待機していることがほとんどである。
*'''大II型'''
:いわゆる航空機火災用の大型化学車のことを指す。早く現場に駆けつけ初期消火を行うため、高出力のエンジンとポンプを積み、高速、高加速で走行放水が可能な車両。空港付近の消防に配備されているが現在、空港の消防力
=== 特殊化学車 ===
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*'''空港用特殊化学消防車'''
:中小規模の空港
:粉末消火剤は、そのまま空中に散布することで消火する。水と反応して発火したり、[[可燃性ガス]]を生じる[[危険物#第3類|禁水性物質]]に関連する火災の消火に用いる。
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* [[消防]]
* [[石油備蓄]]
{{DEFAULTSORT:かかくしようほうしや}}
[[Category:消防]]
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