「アセトアルデヒド脱水素酵素」の版間の差分

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*: このタイプは、アルコールが体内で代謝された後に生じる、毒性の高いアセトアルデヒドを分解する能力が弱い。そのためアセトアルデヒドの影響を長時間受け続けることなり、飲酒に伴う各種疾患を罹患し易いと考えられている。事実、各種疫学調査により、同じ量の飲酒を継続した場合で、咽頭がん・大腸がん等の飲酒習慣と関連すると考えられている疾患の発症率が高いことが知られている(AGタイプがアルコール性のガンを罹患するリスクは、GGタイプの1.6倍といわれている)。AGタイプがアルコール依存症になる可能性は低いが、同じ量の飲酒を継続した場合、やはりGGタイプよりも短期間でアルコール依存症になることが知られている。
* AAタイプ(酒が飲めないタイプ)
*: 酒が飲めない[[下戸]]であり、飲酒は厳禁である。このタイプの人に[[アルコールハラスメント|飲酒を強要]]することは非常に危険である。最悪の場合、死に至るケースも存在する。
 
なお近年の研究により、ALDHのタイプだけではなく[[アルコールデヒドロゲナーゼ]] (ADH) のタイプでも、アルコール依存症や各種アルコール性疾患に罹患する確率が変わってくることが分かってきた。ALDH2 欠損型と ADH1B 低活性型が最悪の(もっとも酒に弱い)組み合わせであり、日本人の2-3%がこのタイプであるといわれている。