「舞台監督」の版間の差分

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=== 本番前 ===
リハーサル(ゲネプロ)が終了後、照明の当たりなおし、シーンデータの修正、また楽器のチューニング他、音響の直し作業などがある。場合によっては舞台上で、リハーサルで上手くいかなかったシーンの小返しほか、部分での転換稽古の必要性が生じる。
本番前には、[[飲食物]]や消耗品などの[[消え物]]の準備や、舞台機構の作動などの確認を行う。また、他のセクションで行われた確認作業の結果と合わせ、舞台の技術的条件・保安要件などが確保されたことを確認した上で、ホール内に[[観客]]の誘導を許可する「客入れ」指示を出す。開始5分前と本番開始を知らせるベルの吹鳴の指示も出す。
たいていの場合、リハーサル終了から、開場までの時間が限られている場合が多く、どのスタッフセクションへどれくらいの時間を与えなければならないか等の調整が舞台監督に求められるが、舞台上で出演者が必要な小返しを最優先に舞台監督は時間の配分を決定する役割を持つ。
小返し、各スタッフの直し作業が終り、舞台上の大道具他、小道具、舞台袖で準備が必要な備品、の準備が開演に向け整っているか、小屋への緞帳他、電動制御のバトンの操作キッカケなどの最終打ち合わせをし、各セクションに確認を取り、舞台監督は客入れ(開場)のキューをプロデューサーに出す。
また、コンサートなどで緞帳を使わない演出の場合、開演までステージに上がることが出来なくなるため、出演するミュージシャンに対し、舞台上の譜面、楽器の準備が整っているか、チューニングを済ませているか(またはどのタイミングで行うか)などを確認して回り、開場のキューを出すのと同時に楽屋回りへも、開場した旨を伝える。
 
開場後、開演までの時間を舞台監督助手などに10分刻みで楽屋の出演者へ知らせて回らせるが、出演者のメイクなどの準備の状況などを観察させ、舞台監督に報告させる。
本番前にトラブルが発生した場合、該当範囲の復旧に要する時間や仮の変更で対応できるか状況を判断し、時間を遅らせたり内容の変更や中止等の判断を下す。
またこの時間を使い、演出からのダメ出しを元に、照明、音響、大道具、コンサートなどの場合、バンドマスターとキッカケ等を再確認する。直前での開演時間の決定権は舞台監督が持つものとされるが、実際は客入りの状況などを判断しプロデューサーであったり、演出家であったり、コンサートの場合など、主役(トップ)の出演者であったりする場合があるが、誰が最終的な開演の判断をするかを確認し、少なくても予定開演時間の15分前には押しの判断を決定する。
この場合スタッフを統括する意味においての舞台監督の役割が重要視される。つまり、いかなる状況においても開演に向けスタッフサイドが対応できる状況を作り出す作業を舞台監督は求められると同時に、開演直前にトラブルが生じた際など、適切な判断で処理し、出演者、スタッフに対し上演にあたり安心感を与えることも重要になる。
 
=== 本番中 ===