「マルダーI」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
SieBot (会話 | 投稿記録)
m ロボットによる 追加: hu:Marder I
Hatabon (会話 | 投稿記録)
編集の要約なし
23行目:
}}
 
'''マルダーI'''(独: Marder I)は、[[第二次世界大戦]]期に[[ナチス・ドイツ]]が開発した[[駆逐戦車]](自走対戦車砲)である。[[ナチス・ドイツのフランス侵攻|1940年のフランス占領]]により数百輌を[[鹵獲]]した[[砲牽引車]]・[[装甲輸送車]]37L ロレーヌ (Tracteur Blinde 37L "Lorraine") をベースに、7.5cm[[対戦車砲]]を搭載したもの。
 
正式名は'''7.5cm40式1型対戦車砲搭載ロレーヌ牽引車 (f) 型自走砲''' (7.5cm PaK40/1 auf Geschützwagen Lorraine Schlepper (f)) で、マルダーは「テン(貂)」の意味。[[特殊車輌番号|制式番号]] Sf.Kfz. 135。資料によって表記は'''マーダー'''もしくは'''マルダー'''となる。
 
== 概要 ==
[[バルバロッサ作戦]]の初期段階から、[[ドイツ国防軍]]は牽引式の対戦車砲や([[I号対戦車自走砲]]のような)対戦車自走砲といった装備よりも、より機動力に富み、より強力な対戦車対策が必要であることを実感していた。この要求は1941年末期から緊急課題となった。これは、[[ソビエト連邦|ソ連]]が新しい[[戦車]]([[T-34]]や[[KV-1]]など)を投入してきたためである。
 
暫定的な解決策として、旧式となった[[II号戦車]]や、[[鹵獲]]したロレーヌのような車輌を、自走[[対戦車砲]]に改造することが決定された。この結果がマルダーシリーズで、これらは 7.5cm PaK 40 対戦車砲や、ソビエトから大量に鹵獲した7.62cm F-22 Model 1936 [[野戦砲]]を搭載することとなった。
 
== 開発経緯 ==
マルダーIは1942年5月に、ロレーヌの車台に7.5cm PaK 40 対戦車砲を取り付けて開発された。ロレーヌの元々の乗員コンパートメントが撤去され、代わりに車台の上に砲が配置された。小火器による銃撃から乗員と砲を守るため、天板のない装甲コンパートメントが取り付けられた。
 
170門のマルダーIがロレーヌの車台を改造した上で製造された。また、わずかながら他の[[フランス軍]]戦車([[オチキス H35|オチキスH-39]][[FCM36]]も含まれる)から改造されたものも存在した。
 
== 戦歴 ==
最初のロレーヌ・ベースのマルダーIは、1942年の[[東部戦線]]に投入され、歩兵[[師団]]の戦車猟兵 (Panzerjäger) 大隊に配備された。しかしながら、これらはすぐにフランスに後送され、フランスでの運用に就いた。ロレーヌや他のフランス軍車輌からの部品調達が簡単であったのが主な理由である。
 
== 関連項目 ==