「パーティション (紋章学)」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m +仏語
加筆
40行目:
|-
|[[Image:Tierced per pall demo.svg|90px]]
|[[Image:Tierced per pall reversed demo.svg|90px]]
|-
|[[ポール (紋章学)|ティアスト・パー・<br/>ポール]]
|[[ポール (紋章学)|ティアスト・パー・<br/>ポール・リバースド]]
|}
3分割は紋章のほかに[[国旗]]をはじめとする各地方の旗などでも頻繁に用いられ、そのような旗を[[三色旗]]という。金属色の隣りに金属色、原色の隣りに原色を配置してはならないという紋章学上の原則があるため、中央に金属色を配置したらそれ以外の2つの領域は原色に、中央が原色なら他の領域は金属色に自動的に定まる。
 
分割された各フィールドのティンクチャーの記述順序及びマーシャリングによる紋章の統合時の配列順序は、右図のそれぞれについて[[ギュールズ]](赤色)、[[アージェント (紋章学)|アージェント]](銀色)、[[セーブル (紋章学)|セーブル]](黒色)で示されている順になる。配列順序は上から下へと向かって左から右へ進む。ティアスト・パー・ベンドのようにどちらにでも解釈できそうな場合は上から下への順序が優先される。つまり、左下から右上へ進む順序はありえない。
; [[ベンド (紋章学)|ティアスト・パー・ベンド]] : ティアスト・パー・ベンド (tierced per bend) は、デキスター・チーフからシニスター・ベースに向かう2本の直線でフィールドを3分割したものである。非常に紛らわしいものとして、パーティ・パー・ベンドの境界線上にベンドをチャージしたものがある。
; [[シェブロン (紋章学)|ティアスト・パー・シェブロン]] : ティアスト・パー・シェブロン (tierced per chevron) は、中央が上向きに尖っている左右にわたる2本の山形の線で3分割したものである。
; [[フェス (紋章学)|ティアスト・パー・フェス]] : ティアスト・パー・フェス (tierced per fess) は、フィールドの上下のほぼ中央を左右にわたる2本の直線で3分割したものである。
; [[ペイル (紋章学)|ティアスト・パー・ペイル]] : ティアスト・パー・ペイル (tierced per pale) は、フィールドの左右のほぼ中央を上下にわたる2本の直線で3分割したものである。
; [[ポール (紋章学)|ティアスト・パー・ポール]] : ティアスト・パー・ポール (tierced per pall) は、フィールドをY字型の線で3分割したものである。[[スコットランド]]の影響を受けている地方や国の紋章に用いられていることが多い。分割された領域がお互いに隣り合っているため、金属色の隣りに金属色、原色の隣りに原色を配置してはならないという紋章学上の原則を実質上守ることができない。そのため、金属色を3つの領域のいずれにも使っていない紋章さえある<ref>[[:commons:Image:Blason ville fr Les Essarts-le-Roi (Yvelines).svg|Les Essarts-le-Roi の紋章]]</ref>。
; [[ポール (紋章学)|ティアスト・パー・ポール・リバースド]] : ティアスト・パー・ポール・リバースド (tierced per pall reversed) は、ティアスト・パー・ポールの上下を逆さまにしたものである。[[紋章記述]]でのフィールドのティンクチャーの指定順序、及びマーシャリングによる紋章の統合時の配列順序は左上、右上、下の順に変わる。
 
== 4分割 ==
103 ⟶ 108行目:
; [[フェス (紋章学)|バリー]] : バリー (barry) は、水平方向に4つ以上に分割した横縞模様のような分割である。分割された領域は等間隔で、数は必ず偶数でなければならない。
; [[ペイル (紋章学)|ペイリー]] : ペイリー (paly) は、垂直方向に4つ以上に分割した縦縞模様のような分割である。分割された領域は等間隔で、数は必ず偶数でなければならない。
; ジャイロニー : ジャイロニー (gironny) は、放射状に8つ以上に分割した[[風車 (玩具)|風車]]のような分割である。分割された領域の角度はほぼ等しく、数は必ず偶数でなければならない。手作業による作図は少々難しいが、10分割のジャイロニーも存在する。
 
=== 分割数の指定が不要 ===