「ブルーホール (漫画)」の版間の差分

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[[地質時代]]に何度も起きた大絶滅の原因のひとつに、[[プルームテクトニクス|スーパー・プルーム]]による巨大噴火の影響がある。多くの大絶滅において天体衝突の前に噴火が始まり、二つのカタストロフが同時発生していた。衝突の激震が[[地磁気]]の影響で地球内部の時空を歪ませ、[[地殻]]内部の[[マントル]]から発生したプルームが過去の地表へ上昇したと考えれば、この理由を説明できる。その後に海底に残った磁場ループがブルーホールなのだ。プルーム跡は世界に10箇所以上あった。
 
マダガスカル海域のブルーホールは、天体衝突の被害により使えなくなっていた。イギリスの[[ネス湖]]で新たに発見されたブルーホールは、1億4500万年前の[[ジュラ紀]]後期、[[ゴンドワナ大陸]]のカルー地域(現代のマダガスカル海域)につながっていた。しかしそのブルーホールは地磁気の衰弱により消滅し、米英の軍人を中心とした調査チームはジュラ紀に取り残される。消滅時の事故により人員は200人余りに減り、さらに動揺の中で巨大な[[ディプロドクス科|バロサウルス]]の群れに踏み荒らされ、残ったのは僅か19名と戦車2台であった。[[翼竜]]が飛び交う世界で、ジュラ紀最強とされる[[アロサウルス]]や、それを遥かに上回る[[ユタラプトル]]の脅威の中で、サバイバルが始まる。
 
地球磁場の周期的な消滅が大規模な噴火活動につながるという大絶滅のパターンが、ジュラ紀末期にも現代にも起こりつつあった。現代世界でアメリカの[[バミューダトライアングル|バミューダ海域]]に新たに発見されたブルーホールは、5億7000万年前の古生代[[カンブリア紀]]につながっていた。そのとても地球とは思えない環境は、爆発的な進化と繁栄の時代でもあり、地球磁場が極めて強大な時代でもあった。その磁力をブルーホールを通して現代にもたらせば、人類絶滅を回避できる可能性があった。