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高校生年代におけるサッカーの場合、[[高校野球|野球]]など他のスポーツとは違い高校の部活の他にいわゆるクラブユースという選択肢もある。特に[[日本プロサッカーリーグ|Jリーグ]]発足後はJリーグクラブのユースチームでプレー後プロで活躍するケースが増えており、中学生年代でのエリートがクラブユースを選択し、そこから漏れた生徒が高校サッカー部を選択する、という潮流が完成しつつある。2006年の[[AFC U-17選手権2006|AFC U-17選手権]]で優勝したU-16日本代表においては、登録メンバー22名中高校サッカー部所属者はわずか1名であり、象徴的な結果となった。
 
しかし、そのような中で、[[中村俊輔]]や[[本田圭佑]]のように、中学生年代ではJリーグクラブのジュニアユースに所属していながらユースチームへの昇格がならなかったものの、高校サッカー部でその実力を開花させた選手も存在する。また、クラブユースチームの数は高校サッカー部に比べれば極めて少なく、そこに加わることの出来る選手はごく限られている。[[中澤佑二]]や[[中村憲剛]]のように高校時代は全く無名ながら後に日本代表までのぼる選手もおり、そうした才能を掬い上げる目の細かな網として高校サッカー部は極めて重要である。従ってJリーグクラブにとって、高校サッカーも依然として貴重な選手の供給源であり、また選手にとっても、「冬の国立」が憧れの舞台である事は変わりない。クラブユースと高校サッカーではマスコミによる扱いの差に著しく隔たりがあり、クラブユースのみの大会はスポーツニュースで取り上げる機会が皆無に等しいという事情もあって、ジュニアユースからユースへの昇格が確実視されながら、冬の国立を目指して高校サッカー部を選ぶ選手もまだ少なからずいる。
 
優れた才能がクラブユースに集中した帰結として、従来エリート選手が集中していた名門校の地位が下がり、また優れた指導者が高校年代のみならず、小・中学世代でも全国各地で増えつつあることで、選手層の底上げが全国的に進んでいることもあって、高校サッカーは「戦国時代」を迎えている。