「婚姻の無効」の版間の差分

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また [[イングランド]]の[[ヘンリー8世 (イングランド王)|ヘンリー8世]]は生涯6度結婚したが、そのうち4度の結婚の婚姻を無効にしている。最初の王妃[[キャサリン・オブ・アラゴン]]については、「ヘンリー8世の兄アーサーの妻であったため、自分との結婚は重婚にあたる」として婚姻の無効を時の[[ローマ教皇]][[クレメンス7世_(ローマ教皇)|クレメンス7世]]に申請した。しかしキャサリンの甥にあたる[[神聖ローマ皇帝]][[カール5世_(神聖ローマ皇帝)|カール5世]]の横槍が入ったため認められなかった。怒ったヘンリー8世はローマ教皇と絶縁し、その後[[イングランド国教会|英国国教会]]が成立する端緒となった。こうしてローマ教皇庁の干渉を廃し、英国の教会を意のままに動かせるようになったことで、ヘンリー8世は教会にしか認められない婚姻の無効の認定を自由に受けられるようになった。以後、[[アン・ブーリン]](後に処刑)、[[キャサリン・ハワード]](後に処刑)、[[アン・オブ・クレーヴズ]]についてそれぞれ婚姻の無効を理由に離婚・[[再婚]]を繰り返した。
 
==民法での規定==
第742条により次の場合無効となる。
# 人違いその他の事由によって当事者間に婚姻をする意思がないとき。
# 当事者が婚姻の届出をしないとき。ただし、その届出が[[戸籍法]]に定める方式を欠くだけであるときは、婚姻は、そのためにその効力を妨げられず、追認により有効となる場合がある。
 
==関連項目==