「ティクラー」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
m編集の要約なし |
m編集の要約なし |
||
1行目:
'''ティクラー'''(tickler)とは、[[内燃機関]]
==概要==
ティクラーは原則として、
ティクラーの操作は、キャブレターに備えられた、棒あるいはボタン状の操作スイッチを押し込むことで行なう。スイッチを押し込むと、その先端がキャブレターのフロート室内にあるフロートを押し下げ、通常ならフロートで規制されている以上の量のガソリンがフロート室内に流入し、それがベンチュリ内に溢れだす。ベンチュリ内に溢れだしたガソリンが自然に[[相転移|気化]]することで、燃料の混合比が高まるという仕組みである。なおこのティクラーの操作では、スイッチを押し込んでいる間はガソリンがずっと溢れ続けるので、押し過ぎるとガソリンを溢れさせ過ぎてしまう。そうなると、逆に始動が困難になったり、最悪の場合にはキャブレターの外にもガソリンが溢れて車両火災の可能性も出てくる。こうした操作上の注意点がある為に、その操作には慣れが必要であり、より操作の簡便なチョーク弁や[[チョーク弁#スタータ式|スタータ]]が登場するとティクラーは一気に衰退していった。
==関連項目==
|