「体性感覚」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
m sv:Beröring --> sv:Känsel
Unwiredj (会話 | 投稿記録)
m typo, tautology, punctuation
1行目:
'''体性感覚'''(たいせいかんかく)は、[[生理学]]や[[医学]]の用語で、皮膚感覚、深部感覚、内臓感覚を指す(内臓感覚を除外する立場もある)
 
[[視覚]]や[[聴覚]]といった特殊感覚と異なり、[[感覚をうける官(眼球、耳など)]]が外からははっきり見えず、[[皮膚]]・[[筋肉]]・[[腱]]・[[関節]]・[[内臓]]の壁そのものに[[感覚器]]が含まれる。体性感覚は[[視床]]で処理され、対側の[[大脳半球]]に送られる他、[[自律神経系]]や賦活系にも影響を及ぼす。また、深部感覚は[[小脳]]でも処理される。
[[Image:Somatosensory cortex ja.png|thumb|right|300px|ペンフィールドの地図。体の各部位からの入力が、感覚皮質のどの部分に投射(projection)されているかを示したもの。描かれている顔や体の絵は、各部位からの入力が、どれぐらいの領域に投射されているのか、その面積比を表している。これは人間の体の形とは大きく異なり、唇や顔、手などから入力を受ける面積は大きく、背中や尻などから入力を受ける面積は小さい。こうした面積の大小がそれぞれの感覚の繊細さに対応している。]]
[[脳機能局在論]]でヒトの脳皮質の中で主に体性感覚に関わる部分は、中心後回([[頭頂葉]])に位置する。人間の脳のこの部分の領域は、体の領域ごとにそのエリアから来る体性感覚の入力の量または重要性に応じて区分けされている。例えば、手の感覚に対しては脳皮質の大きい面積が割り当てられているのに対して、背中はずっと小さい面積しかない。この体性感覚の区分は[[ホムンクルス]]と呼ばれる。
[[Image:Sensory and motor homunculi.jpg|thumb|right|300px|感覚皮質における各部位の面積の比率を、三次元にして表示するとこのようなる(左)。右側は運動皮質における面積の比率を表現したもの。この奇妙なプロポーションを持った仮想の小人は、ペンフィールドのホムンクルスと呼ばれる。([[ロンドン自然史博物館]]にて)]]