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'''サフル大陸'''(サフルたいりく)とは、現在の[[アフリカ大陸]]・[[南アメリカ大陸]]・[[インド亜大陸]]・[[南極大陸]]・[[オーストラリア大陸]]などを含む[[超大陸]]、もしくは[[ニューギニア]]と[[オーストラリア]]、[[タスマニア島]]などいまのオセアニアを形成している島国(オーストラリアは大陸)の基となった[[大陸]]である。
 
== サフル大陸の誕生 ==
 サフル大陸は[[先カンブリア時代]]末期の6億年前に誕生したといわれる。当時は現在のアフリカ大陸・南アメリカ大陸・インド亜大陸・南極大陸・オーストラリア大陸などを含む超大陸であったとされる。ユーラシア大陸も氷河期はアメリカ大陸と繋がっていたので、氷河期はアフロ・ユーラシア・アメリカ、サフル、南極の三大陸であった。約1億6千万年前に分裂したとされる。しかし、約7万年前から1万年前、一番最近の氷河期では、海水面が低くなり、オーストラリア大陸とニューギニア周辺の大陸棚が一体化して再びサフル大陸が陸続きの亜大陸となって復活した。人類がサフル大陸に到達するのはこの時代である。
 
== 人類の進出 ==
 人類がサフル大陸に進出したのは、[[最終氷期]]にあたる紀元前6~五~5万年の[[旧石器時代]]である。そのため、当時は海面が現在より80メートルも低かったとされ、大陸が形成できた。しかし、それでもサフル大陸に最も近い現在の東南アジアとなる[[スンダ陸棚]]からは80キロメートルの距離があり、この時代の人間は簡単な石器しか作れなかったため、意図的な航海だったことが予測されている。サフル大陸に渡った人類の痕跡は、石器類の人工遺物、埋葬された人骨などだ。最も古い人類の痕跡は北部、東南部から発見されており、年代は約6万年前なので、上陸した地からかなり遠い東南部から報告されているということは、かなり速いスピードで人類がサフル大陸に進出して行った事が分かる。また、オーストラリアの古い遺跡が、サフルの海岸沿いに位置していることから、海岸沿いに人類が進出したものと思われる。
 
== 人類の特徴 ==
 移り住んだ人類の特徴は、オーストラリア東南部からの出土人骨から解析されており、大きく分けて2タイプある。1つは[[ウィンランド湖]]、[[コウ沼遺跡]]、[[コフナ]]、[[クーボル遺跡]]などから出土しているタイプで、より古く、ごつい体型で、15000年前から5000年前にかけて出土しているタイプである。もう1つは、華奢で、明らかに[[新人類]]に属していると思われるタイプは、62000年前とかなり古いものであった。このことから、サヘル大陸に移住してきたのは新人類で、そこからごつい体型の人類が派生したという一元説が現在の通説となっている。<br /> 

生活形態は旧石器時代のままで、簡単な石器しか作れなかった。そのため、狩猟を主とする生活を送っていた。また、海洋資源の利用も30000年から20000年前には行われていたとされる。30000年前には、中央部の乾燥地域にも進出した。ただし、当時は冷涼・湿潤な地域で、大変暮らしやすい地域だった。<br /> 

また、サフル大陸からニューギニア北東沖の島国、[[ビスマーク諸島]]、[[ソロモン諸島]]など旧石器人類はどんどん拡散していった。
 
== 参考文献 ==