「アセトアルデヒド脱水素酵素」の版間の差分

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アセトアルデヒド脱水素酵素 (ALDH) は、517個の[[アミノ酸]]から構成されるたんぱく質である。このうち487番目のアミノ酸を決める塩基配列の違いにより、3つの[[多型|遺伝子多型]]に分かれる。[[グアニン]]を2つ持っているGGタイプ(遺伝子対が両方ともGタイプ:ホモ)と、グアニンの1つが[[アデニン]]に変化したAGタイプ(遺伝子対のうち片方がAタイプで他方がGタイプ:ヘテロ)、2つともアデニンになったAAタイプである。GGタイプのアセトアルデヒド脱水素酵素に対し、AGタイプは約1/16の代謝能力しかなく、AAタイプにいたっては代謝能力を失っている。AGの活性が1/16であるのはアセトアルデヒド脱水素酵素が4量体を形成し、Aタイプが優性に活性を無力化してしまうために起こってしまうものである。
 
アセトアルデヒドは毒性が強く、悪酔い・二日酔いの原因となる。つまりアセトアルデヒド脱水素酵素の活性が弱いということは、毒性の強いアセトアルデヒドが体内で分解され難く、体内に長く留まるということであり、AGタイプ・AAタイプは、アセトアルデヒドの毒性の影響を受けやすい体質である。そのため、一般的にこのタイプの人は、酒に弱い人、もしくは酒を飲めない人と言われていう事になる。
 
ALDHの遺伝子多型は生まれつきの体質であるが[[人種]]によってその出現率は異なり、AGタイプ(酒に弱いタイプ)・AAタイプ(酒が飲めないタイプ)は[[モンゴロイド]]にのみ、それぞれ約45%、約5%認められる。