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居士の語源は「家に居する士」であり、普通の信者と異なる点は、仏教学の知識・実践において僧侶に準ずる、或いは匹敵する程の力量を持っている事である。
 
居士の呼称の使用され始めた時期は定かではないが、『[[維摩経]]』の主人公である[[維摩]]居士(架空の人物)がその最初と見られ、実在の人物として確認が出来る者としては、[[龐居士]]が挙げられる。
 
居士の存在は、[[唐代]]中期に[[科挙]]の普及によって[[士大夫]]階級が成立し、[[白居易]]や[[蘇軾]]などそれら士大夫が仏教に興味を持ち始めてから現れるようになり、唐代後期には前出の龐居士の語録が編集され、[[宋代]]には『嘉泰普燈録』に僧侶の伝記と共に[[張商英]]など著名な居士の行状が収録されるようになり、更に[[明代]]になると、居士の行状のみを集めた『居士分燈録』が編集され、[[清代]]に至ると、衰退した出家教団に変わって仏教復興運動を展開するなど、仏教発展の一角を担うようになった。