「小松崎茂」の版間の差分

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=== 生涯現役 ===
小松崎は仕事において懐古主義を嫌い、ジャンルに囚われず次々と作品を輩出し続け、晩年になっても筆を置くこともなくMIX-UP・CDジャケットや[[プレイステーション2]]の[[メタルギアソリッド2]]限定版付属冊子内イラスト(これが商業イラストとしては最後の作品となった)など多方面に活躍した。1995年1月に、愛犬用の暖房からの出火が原因で自宅兼作業場が全焼、数万点に及ぶ作品と膨大な資料を焼失したものの「絵はまた描けばよい」と力強い創作意欲を見せ周囲を驚かせた。足腰こそ弱っていたが語り口は明瞭であり、インタビューを受けると2時間以上延々と喋り続け、ズボンはタバコの灰を落とすくせがあので、いつも穴だらけなのも一向に気にせず、相手にはおかまいなく、自分が入れたコーヒーを何杯もふるまうというパワフルで人懐っこく、不思議なキャラクタの持ち主だった。兵器イラストを数多く手掛けたため「[[軍国主義]]的」と批判されることもあったが、彼自身は兵器の機能美・造形美を愛していた。何より戦争体験者として戦争を忌み嫌い、一貫して反戦と平和を訴え続けていた。
 
[[画家]]、イラストレーターとして、敗戦後の貧しい日本の子供に喜びや勇気を与え、その後も長らく少年達に近未来の夢やメカニック世界の素晴らしさを伝えてきたが、2001年12月7日、心不全で死去した。享年86。