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== 概略 ==
[[仏教]]が[[中国]]に伝来し、寺院が建立され始めた[[紀元前2世紀]]には、既に寺院を構成する建物として[[仏舎利]]を祀る[[塔]]と共に仏堂が建立されていたようである。以降、[[仏教]]の浸透と共に、[[塔]]が伽藍の中心から周辺部へと次第に追いやられていくのに対し、仏像を祀る仏堂は寺院において最重要な建物となり、基本的に寺院の中心部に建立されるようになった。
 
仏堂は1つの寺院内に多数建立される場合も多く、その性格、寺院内での位置、安置する仏像の名称などによって、「金堂」(こんどう)、「[[本堂]]」、「[[釈迦堂]]」、「[[薬師堂]]」、「阿弥陀堂」、「観音堂」、「地蔵堂」などさまざまな名称で呼ばれる。

== 本尊仏安置の仏堂 ==
日本では一山の本尊を安置する、寺院の中心的な堂を指して「本堂」あるいは「金堂」という場合が多い。
 
「'''本堂'''」は日本の仏教寺院の中心堂宇としてもっとも一般的な名称である。
 
「'''金堂'''」という名称は、奈良[[飛鳥時代]]から[[平安時代]]創建の寺院で多く使われている。なお、[[奈良時代]]創建の寺院でも、[[新薬師寺]]、[[西大寺 (奈良市)|西大寺]]のように現在は「本堂」という名称を使用しているところもある。また、[[室生寺]]、[[当麻寺]]のように「金堂」と「本堂」が別個に存在する寺院もある。
 
「'''仏殿'''」という名称は、『日本書紀』にも見え、仏堂一般を指す語として用いられる場合もあるが、日本では主に[[禅宗]]寺院の本尊(多くは[[釈迦如来]])を安置する堂の名称として使われている。ただし、[[泉涌寺]]のように禅宗以外の寺院でも「仏殿」を称するところもある。また、禅宗寺院においても中心堂宇を「本堂」と称する例があり、特に方丈形式の建築を指して「本堂」ということが多い。
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* [[薬師堂]]
* [[仏塔]]
 
== 参考文献 ==
*藤田勝也・古賀秀策『日本建築史』昭和堂、1999年4月。ISBN 4-8122-9805-9