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==== イギリスの火砲 ====
[[第二次世界大戦]]終結ごろまでにイギリスで設計された大砲は、同時期のドイツやフランスなどの欧州大陸諸国がメートル法(フランスは[[ミリメートル|ミリメートル(mm)]]、ドイツは[[センチメートル|センチメートル(cm)]])による内径長表記式を用いていたのとは対照的に独自の表記法を使用していた。
イギリスで設計された大砲、特に直接照準で使用される[[野砲]]や[[対戦車砲]]、[[戦車砲]]は伝統的に重量単位で口径が示されてきた。単位は[[ポンド (質量)|ポンド]]が用いられた。たとえば[[第二次世界大戦]]における野戦砲の主力は[[QF 25ポンド砲|25ポンド砲]](約87.5[[ミリメートル]])、戦後第一世代の戦車である[[センチュリオン (戦車)|センチュリオン]]の主砲は、センチュリオンMk.Iでは17ポンド砲(約76.2mm)が搭載されており、[[イスラエル]]に輸出され[[中東戦争]]などで活躍したセンチュリオンMk.III では20ポンド砲(約84mm)に増強されている。[[北大西洋条約機構]]への加盟の影響もあってか現在ではメートル法による内径長による表記に変わっている。たとえばイギリスで設計され戦後第二世代戦車の標準的な[[戦車砲]]となった[[ロイヤル・オードナンス L7]]の口径は105mm の表記が用いられている。
 
イギリスで設計された大砲、特に直接照準で使用される[[野砲]]や[[対戦車砲]]、[[戦車砲]]は伝統的に重量単位で口径が示されてきた。単位は[[ポンド (質量)|ポンド]]が用いられた。たとえば[[第次世界大戦]]における主力であった[[QF 18ポンド砲|18ポンド野砲]]口径は約84mm、第二次世界大戦における主力野戦砲[[QF 25ポンド砲|25ポンド砲]]の口径は約87.5[[ミリメートル]])、6mm。戦後第一世代の戦車である[[センチュリオン (戦車)|センチュリオン]]の主砲は、センチュリオンMk.Iでは[[オードナンス QF 17ポンド砲|17ポンド砲]](約76.2mm)が搭載されており、[[イスラエル]]に輸出され[[中東戦争]]などで活躍したセンチュリオンMk.III では20ポンド砲(約84mm)に増強されている。[[北大西洋条約機構]]への加盟の影響もあってか現在ではメートル法による内径長による表記に変わっている。たとえばイギリスで設計され戦後第二世代戦車の標準的な[[戦車砲]]となった[[ロイヤル・オードナンス L7]]の口径は105mm の表記が用いられている。
 
逆に間接照準で運用される[[榴弾砲]]や[[カノン砲]]では内径長による表記法が用いられていたが、単位には[[インチ]]が使用されていた。たとえば第一次世界大戦期の榴弾砲では[[QF 4.5インチ榴弾砲|4.5インチ野戦榴弾砲]]の口径は約114mm、[[BL 6インチ 26cwt榴弾砲|6インチ中榴弾砲]]の口径は約152mm、[[BL 8インチ榴弾砲 Mk6|8インチ重榴弾砲]]の口径は約203mmであった。第二次世界大戦期の主力カノン砲であった[[BL 5.5インチ砲|5.5インチ砲]]の口径は約140mmである。
 
[[北大西洋条約機構]]への加盟の影響もあってか現在ではメートル法(ミリメートル)を単位とする内径長による表記に統一されている。たとえばイギリスで設計され戦後第二世代戦車の標準的な[[戦車砲]]となった[[ロイヤル・オードナンス L7]]の口径は105mm の表記が用いられている。
 
==== 散弾銃・火縄銃 ====