「1990年広州白雲空港衝突事故」の版間の差分

'''厦門航空機ハイジャック事件'''（'''あもいこうくうき-じけん'''）とは[[1990年]][[10月2日]]に起きた[[アモイ航空|厦門航空]]の[[旅客機]]が[[ハイジャック]]された[[事件]]である。犯人の要求した[[台湾]]行きを機長が拒否、言い争う間に燃料が枯渇払底し、[[広州市|広州]]へ着陸しようとしたため犯人が激怒、機長ともみ合いになり着陸に失敗した。その後暴走し空港内の旅客機に相次いで衝突、そのために多くの死傷者を出した。

1990年10月2日、[[中華人民共和国|中国]][[福建省]]に本社を置く[[アモイ航空|厦門航空]]の[[アモイ|厦門]]発[[広州市|広州]]行きの8301便（[[ボーイング737]]、[[機体記号]]B-2510）が若い男性にハイジャックされた。犯人は操縦席に[[機長]]だけを残し他の[[乗務員|クルー]]を追い出したうえで、台湾行きを要求した。しかし機長は要求を拒否、そのため言い争いとなるが、その間に燃料が無くなりかけたので機長は[[イギリス]]領[[香港]]（当時）への着陸を妥協策として提案した。犯人はそれを拒絶、いよいよ燃料が無くなり底を尽き[[広州白雲国際空港]]（旧空港）に着陸しようとしたところ、犯人が激怒、機長ともみ合いになった。そのため着陸に失敗、[[滑走路]]を逸脱し、途中で[[エプロン (飛行場)|駐機場]]にいた[[中国南方航空]]の[[ボーイング707]]（機体記号B-2402）に衝突したのち、[[上海市|上海]]への離陸のために待機中であった[[中国南方航空]]の[[ボーイング757]]（機体記号B-2812）に衝突、その胴体前部と主翼を切断したうえで、最終的には草地で横転して停止した。