「年金保険」の版間の差分

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===変額年金保険(投資型年金)===
1990年代に現れた個人年金保険で、[[投資信託]]の制度を取り入れたものである。基本的に契約者が保険の運用に対する指示を行い、その成果に基づいて年金額が決定する。元本の保証は基本的になされないため、[[責任#自己責任|自己責任]]に基づく年金制度といえる。ただし納付額の100~110%等、年金原資の最低保証を定めたタイプも生まれてきている。
我が国では、バブル期の[[変額保険]]などの問題があったことから、年期支払い前に被保険者が死亡した場合のみ元本を保証するのが通常である。
 
根本的に分散投資・長期投資によるリスク逓減により、預金などでは不可能な物価上昇に負けない運用率を目指した商品で、根本的な理念は[[現代ポートフォリオ理論]]を下敷きにしている。
また被保険者が死亡した場合は、最低でも納付金額分の死亡保険金が支払われる。
しかし、元本の保証は基本的になされないため、元本保証を好む日本の市場にあわせて納付額の100~110%等、年金原資の最低保証を定めたタイプも生まれてきている。
 
現在定期的な収入があるような立場の利用者としては月払い・年払いといった分割払い(積立型、平準払い型などともいう)の方が利便性が高いと言え、米国ではそのような分割払いの商品が多いが、日本の場合は多くの金融機関で退職金を運用するような層を主要顧客として想定しているため、一時金を一括して納めて運用する一時払い型の商品が圧倒的に多い。
 
また海外で変額年金(Variable Annuity)という場合、年金支払開始後も変額運用を行うが、我が国の変革年金保険では年金支払開始後は定額運用となる商品が主であり、欧米で言うVariable Anuuityは我が国ではまれである。
 
==関連項目==