「パオロ・ベッティーニ」の版間の差分

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== レーススタイル ==
169cm・58kgというやや小柄な体格からは想像できないパワーを持っており、脚質としては「ある程度ワンデイレーサー」または「クラシック・スペシャリスト」、もしくは「短距離の上りもこなせる[[スプリンター (自転車競技)|スプリンター]]」もしくは「スプリントもこなせる[[オールラウンダー (自転車競技)|オールラウンダー]]」である。
 
しかし集団でのゴールスプリントになった場合は、[[アレサンドロ・ペタッキ]]や[[ロビー・マキュアン]]といった生粋の[[スプリンター (自転車競技)|スプリンター]]たちには一歩劣る。同様に一級や超級といった山岳ポイントや山頂ゴールなどが設定された山岳ステージにおいては、[[ダミアーノ・クネゴ]]や[[ジルベルト・シモーニ]]といった一流の[[クライマー (自転車競技)|クライマー]]には敵わない。
 
そんな彼が得意とするのは[[フレッシュ・ワロンヌ]]や[[ジロ・ディ・ロンバルディア]]などの[[クラシック (ロードレース)|クラシック]]をはじめとした、ワンデーレースである。
 
ワンデーレースは1日で勝負がつくので平均スピードが上がりやす、またステージレースでしばしば見られるような、総合順位の低い選手の逃げを容認する、ということもないため、[[ルーラー]]たちの大逃げが決まりにくい。しかも適度に、標高差の低い丘をいくつも越えるといった、距離の短いアップダウンがあるを繰り返すコースレイアウトになっていることが多いため、まずスプリンターたちを上りで振り落とし、その後はスプリント勝負に持ち込むなり、下り平坦区間でアタックをかけることで、クライマーたちを振り切ることができる。
 
あるいはゴール前が上り基調な場合には、下りや平地区間でスピードを上げてパワーに劣るクライマーたちを脱落させて、重量級のスプリンター([[トム・ボーネン]]など)が苦手とする上りでのゴールスプリントを仕掛けて勝つことができるため、ベッティーニには有利になる。
 
ちなみに[[グランツール]]を始めとしたステージレースにおいては、クラシックレースのような細かいアップダウンを含んだステージ優勝はせずが比較的多いこや、コースの難易度によってゴールポイントの差が設けられていないため、着実にポイントを稼ぐことで、最終的にポイント賞を獲得しに行くのが恒例。山岳に強いことを活かしてのできる[[ジロ・デ・イタリア]]や[[ブエルタ・ア・エスパーニャ]]で活躍し、しばしばステージ優勝を上げている。
 
レースシーズンを通してほとんど大崩れすることがなく、狙ったレースにはかならず体調のピークを合わせてくる体調管理の上手さも特筆に値する。