「ザ・ジャム」の版間の差分

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当時18歳のフロントマン、[[ポール・ウェラー]]の、精悍ながらも少年の面影を残すルックスとはあまりに対象的な激しいコードカットとボーカル、ブルース・フォクストンのヘビーかつタイトなベース、リック・バックラーの疾走感溢れるドラムスにより生み出されるジャムサウンドは、既にライブにおいて一部の熱狂的なファンに支持されていた。
アルバムでは、ウェラーのアイドルでもある[[スモール・フェイセズ]]の[[スティーヴ・マリオット]]の影響も窺えるも、全体にはパンキッシュなライブ感そのままのサウンドを聴かせた。その最初期のサウンドにはザ・フーやモータウンの以外にも先輩格にあたるTHE BOYSやDr.FEELGOODからの影響が伺える。
パンク/[[ニュー・ウェイヴ (音楽)|ニュー・ウェイヴ]]の追い風もあり人気を獲得した彼らは、その勢いに乗って2作目『ザ・モダン・ワールド』を発表するものの、まとまりに欠ける散漫な曲ばかり酷評された。実際ポールウェラー自身も「あのアルバムはリリース以来一度も聞いていない」とインタビューで語っている。
 
しかし、翌[[1978年]]にリリースされた3作目『[[オール・モッド・コンズ]]』は、[[ザ・フー]]、[[スモール・フェイセズ]]や[[モータウン]]サウンドの影響を受けた[[リズム・アンド・ブルース|R&B]]が取り入れられたサウンドを創り出し、[[モッズ]]としてのアイデンティティー、独自性を前面に打ち出した傑作となった。特にウェラーのソングライティングが進境を見せ、アコースティックギターによる「イングリッシュ・ローズ」や夜の都会の風景を描く「チューブ・ステーション」等、これまでのストレートなイメージとは一線を画す楽曲を作り出している。モッズ・リヴァイヴァルの立役者ともなった『オール・モッド・コンズ』はファン、ジャーナリズムに高く支持されバンドの最初のピークとなり、これを機にジャムの快進撃が始まる。