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→‎酸アルカリ消火器: 酸アルカリ消火器の転倒式は技術上の基準に不適合
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[[濃硫酸]]と[[炭酸水素ナトリウム]](重曹)水溶液を反応させて、発生した二酸化炭素の圧力で薬剤を放出する。最も歴史の古い消火器の一つで、硫酸の入ったガラス瓶を消火器外から押し金具で割り、炭酸水素ナトリウム水溶液と反応させる「破瓶式」やハンドルを回して瓶を破る「硫酸瓶回転式」、外側のガラス瓶に粉末の重曹を詰めその内側に硫酸アンプルを入れた「二重瓶式」欧米では主流である化学泡消火器同様、転倒して反応させる「転倒式」などが製造されていた。消火作用の実質は水と殆ど変わりないが、当時としては強力に噴出する性質が好まれたようである。8Lのバケツの水は3個でA-1の能力しか持たないが、10L程度の酸アルカリ消火器はA-2乃至はA-3の能力を有していたようである。
 
しかしこれらは、アンプルの割れ方によって反応が一定でないことや、薬剤の詰め替え時にガラス破片の扱いに注意を要するなどの問題があるため、[[1951年]]の規格改正では硫酸アンプルを網篭に入れて破砕混合される方式の「破瓶式」と「転倒式」に限定される。これにより、安定した消火能力を示し、詰め替えも容易になった。しかし、適応火災が木材や紙・布などが燃える普通火災のみであり、詰め替え時には硫酸瓶を扱わねばならぬ上、使用時には遊離した硫酸で腐食の問題もあり[[1972年]]ごろに生産されなくなった。
 
*対応する火災