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JT-60は、[[日本]]と[[欧州連合]]によって締結された、「幅広いアプローチ(正式名称:「核融合エネルギーの研究分野における、ブローダー・アプローチ活動の共同実施のための政府間協定)」によって、[[日本原子力研究開発機構]]と[[欧州原子力共同体]]の相互研究成果の持ち寄りによって、改造設置が行われることになった。
 
正式名称は、JT-60SA。プラズマ体積は、JT-60の2倍に相当する、127立法メートルになり、初期諸元はプラズマ密度や物理学的な諸元は、[[ITER]]に匹敵する予定。なお、この実験装置は、サテライト・トカマク型実験装置として、[[ヨーロッパ原子力共同体]]側からも遠隔運転が出来るようになっている。また、プラズマ閉じ込め用のコイルは、超伝導型を用いることで、大きな磁場が得られるため、これまでより高いβ値が得られるものと期待されている。
 
最大の目的は、核融合発電の実証を目指して、高いQ値及びβ値の実証的研究を行うことである。ITERの場合には、12時間以上の核融合反応の連続運転を目指しているが、JT-60SAでは8時間の連続運転を目指している。
 
諸元は、JT-60の2倍以上の規模になり、様々な改良が施されることになっているが、JT-60の名称がそのまま用いられるのは、JT-60建屋をそのまま再利用することや、これまでのJT-60実験が評価されたためである。
 
=== 主要仕様 ===
* 装置形式:[[トカマク型]] - トロイダル磁場コイル・ポロイダル磁場コイル・中心ソレノイドは超伝導型
* プラズマ電流 - 5.5MA
* トロイダル磁場 - 2.68T
* 大半径 - 3.06m
* 小半径 - 1.15m
* 非円形度 - 1.76
* 三角度 - 0.45
* 表面安全係数 - 3.11
* プラズマ体積 - 127<math>m^3</math>
* フラップトップ時間 - 100s(8Hr)
* 加熱・電流駆動パワー - 41MW × 8Hr
* 垂直入射 NBI - 16MW
* 接線入射(Co) NBI - 4MW
* 接線入射(CTR) NBI - 4MW
* 負イオン源 NBI - 10MW
* ECRH - 7MW
* プラズマ対向機器熱負荷 - 15<math>MW/m^2</math>
* 年間中性子発生量 - 4*10^(21)
 
== 関連項目 ==