「ルイ16世 (フランス王)」の版間の差分

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①は状況を正しく革命ととらえていた[[リアンクール公]]の慧眼を褒め称えると同時にルイ16世の政治感覚の鈍さを笑うための話として流布されてきたものである。これは、リアンクール公の息子が19世紀になって、親から聞いた話として書き残したものに基いている。これに近い会話があった可能性はあるだろう。しかし王は、パリの状況を知った国民議会の代表から、すでに夕刻に報告を受けていたのだから、会話の場面としては正しくない。
 
②についても、あれだけの出来事が生じた日について「何もなし」とは何と愚かな、という苦々しい感情が伴われているのが一般である。しかしこの表現は、狩り好きのルイ16世が、ほとんど毎日のように行なっていた狩猟の獲物について記したものである。当日の社会的な出来事についてているわけではない。
 
読書家であり、[[ドゥニ・ディドロ|ディドロ]]らの『百科全書』も購入していおり、啓蒙思想にも明るかったといわれている。また冒険旅行の本も好んだ。ラペルーズを太平洋探索の大航海に派遣したのは、当面の競争相手イギリスに対抗するためだけではなく、王の個人的な関心のなせるところでもあった。