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== 阿頼耶識と文学 ==
[[三島由紀夫]]の絶筆となる『[[豊饒の海]]』(第三巻『暁の寺』)において主人公が一旦傾倒した思想であるが、その後[[インド]]の[[ガンガー]]川畔の巨大な[[火葬]]の町ベナレス([[ワーラーナシー]])の[[ガート]]での火葬風景を見て、途方もない[[ニヒリズム]]に襲われる場面が描かれている。これは三島自身の実際のインド体験から発されたもので、その光景は「近代的自我」に執着し、その孤独にえることによってのみ数多くの作品を創出してきた三島にとってこの唯識思想を微塵もなく打ち砕く巨大で徒労な現前するニヒリズムの現実体験として映ったようである。
 
『暁の寺』には、ベナレスでの火葬の光景がありありと描かれている。