「SINET」の版間の差分
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2008年10月26日 (日) 07:11時点における版
SINET(エス・アイ・ネット)とは、国立情報学研究所が提供・運用を行う学術情報ネットワークのこと。なお、加入は学術研究機関単位となっており、個人での加入はできない。
概要
現在の学術情報ネットワークは、SINETとSuperSINETからなる。SINETが、帯域最高接続能力100Mbpsである。SuperSINETは、ハブ間帯域最高接続能力が10Gbpsである。
元々は、国立情報学研究所の前身である、学術情報センター(NACSIS)が運営するNACSISネットワークとして構築されており、学術情報の交換及び文献検索サービスなどを提供してきた。専用線サービスのため、インターネットとは違う形態で運用が行われていた。各学術研究機関では、専用のモデムを介して、各学術研究機関に所在する大型コンピュータへ接続する方式になっており、各大型計算機センターを利用する際の窓口としても運用が行われてきた。
ネットワーク
NACSISネットワークは、概要に記述したとおりであるが、大学間での情報検索ニーズが高まったことや加入大学尾及び接続コンピュータ数が増えたことなどから、国立情報学研究所発足と同時に、NACSISネットワークを廃止して、現在のSINETに相当するネットワークに変更することになった。SINETでは、各拠点研究機関毎にハブルータを設置して、そこへ専用線接続やインターネット接続をすることによって行われる。各ハブルーター間は、上述したように100Mbpsの専用線で接続されており、この帯域を接続機関毎でタイムシェアリングを行う方法で用いる。
しかしながら、帯域接続能力に不足が生じつつあったため、2001年度より、更に高い帯域幅を持つSuperSINETを構築することになった。SuperSINETでは、基幹研究機関毎にハブルータを設置して、ハブルータ間での接続を10Gbpsとし、SINETハブとも相互接続を行った。