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火星を回るNASAの人工衛星・[[マーズ・グローバル・サーベイヤー]]は、MOLA (the Mars Orbiting Laser Altimeter。[[火星]]周回軌道から火星の地形を観測する)計画のためのライダーを搭載しており、目をみはる程正確な地形図をもたらしている。
 
我が国初の、月周回衛星・[[かぐや]]も、一種のライダーであるレーザー高度計LALT (Laser ALTimeterthe)を搭載しており、月全面の正確な地形高度データを取得中である。。
大気物理学では、中層および上層部の大気に含まれるいくつかの物質の濃度を遠距離から測るのに用いられる。カリウム、ナトリウム、分子状の窒素及び酸素といった物質である。これらの濃度を測定することで、温度を計算することもできる。ライダーは風速の測定や、[[エアロゾル]]粒子の垂直方向での分布を調べるためにも用いられる。
 
大気物理学では、中層および上層部の大気に含まれるいくつかの物質の濃度を遠距離から測るのに用いられる。カリウム、ナトリウム、分子状の窒素及び酸素といった物質である。これらの濃度を測定することで、温度を計算することもできる。ライダーは風速の測定や、[[エアロゾル]]粒子の直方向での分布を調べるためにも用いられる。
 
[[海洋学]]では、[[植物プランクトン]]の[[蛍光]]及び海洋表層の総合的なバイオマスの推定に用いられる。船舶による測定が困難な海域での海底探査にも航空機に搭載して用いられる。
 
科学用途以外での特記すべき応用として、速度超過に対する交通取締(いわゆるネズミ捕り)用として、レーダーの代わりに持ちいられることがあげられる。レーダー取締機は携帯するには大型であり、特定の車両を分離して測定することがしばしば困難であるが、ライダーを用いると小型のカメラ式取締機によって、沢山走っている車両の内一台を狙い撃ちにすることができる。レーダー取締機は[[ドップラー効果]]を用いて対象の速さを直接測定するが、ライダーの場合、二点間を通過する時間から速さを計算する。
 
軍事応用を詳述するにはまだ時期尚早であるが、イメージングに関するかなりの研究が進んでいることが知られている。空間分解能が高いため、対象([[戦車]]など)の細かな特徴を捉えることができる。この分野では '''LADAR''' が用いられることの方が多い。