「ウィスキー・オン・ザ・ロック」の版間の差分

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スウェーデン側は離礁のための曳船を差し向けたが、艦長はこれを拒否、副艦長のワシーリイ・ベセージン(Vasily Besedin)[[政治将校]]は、[[手榴弾]]をポケットに詰め込んで艦橋に仁王立ちし、スウェーデン側が乗艦しようというものなら自沈する覚悟であるとの意思表示をした。その一方でソ連側は航法ミスによる事故と説明し、領海侵犯の意図がなかったとして航海日誌を提出したが、今度はソ連潜水艦のお粗末な航法ミスを世界に知らしめる事態となった。そのため、当該事故を「ウィスキー(級潜水艦)・オン・ザ・ロック(岩礁)」と揶揄されることになった。
 
なお、スウェーデンの[[スウェーデン沿岸警備隊|沿岸警備隊]]に包囲されたU137が解放されたのは、ソ連・スウェーデン両国政府の合意が成立した11月6日のことであった。なおスウェーデン国防調査局は、U 137に核兵器が載されている事実を掴もうとして、[[放射性物質]]を測定したところ艦内に[[ウラン238]] と思われる反応があったが、確証を得られるまでには至らなかった。これはソ連当局がU 137 に核兵器を搭載していると認めなかったからである[http://webex.maritima.se/process.asp?content=U137&selectedID=UID40a0b18bc5c7d8]。
 
ただし、後にベセージンはU 137に塔載されていた10発の魚雷のうち一部が核弾頭魚雷であったことを認めたという[http://www.aftonbladet.se/vss/nyheter/story/0,2789,916366,00.html]。なお艦長は事故後解任され地上勤務になり除隊したという。