「経頭蓋磁気刺激法」の版間の差分

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en:Transcranial magnetic stimulationから図を持ってくる
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</ref>。この実験では、[[運動野]]から[[脊髄]]への神経インパルスの伝導が示された。これと同じことは経頭蓋電気刺激法 (transcranial electrical stimulation) によって数年前にすでに示されていたが、経頭蓋電気刺激法は非常に強い不快感を生むという欠点があった。[[大脳皮質]]の異なる位置を刺激し、(例えば筋肉などの) 反応を計測することで、[[脳機能マッピング]]などを行うことができる。[[FMRI|fMRI]]などの脳機能イメージングや[[脳波|EEG]]などのデータと組み合わせることによって、[[大脳皮質]]領域の情報 (TMS への反応) や領域間の接続などの情報を得ることができる。
 
<!-- [[Image:TMSpublications.png|thumb|350px500px|TMS に関する国別論文数]]-->
現在では、世界で数千台の TMS 装置が使われ、TMS の科学的、診断的、治療的な実験に関する3000本以上の科学論文が発行されている。
 
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==TMS の技術的な情報==
[[Image:TMS focal field .png|right|200px]]
TMS は単純に言えば[[ファラデーの電磁誘導の法則]]を応用して、頭皮や頭蓋骨などの絶縁組織を通過して電流を不快感無く流す装置である。ワイヤーのコイルはプラスチックの中に入れられ、頭部に当てられる。巨大な[[コンデンサ]]からの急速な放電によってコイルに電圧が印加されると、その巻き線に急速な電流の変化が生まれる。それによりコイルの平面に[[直交]]するように[[磁場]]が生まれる。磁場は頭皮や頭蓋骨に妨げられることなく通過し、頭蓋骨に対する接線方向にコイルの電流と逆向きの電流を脳内で誘起する。脳内に生じた誘起電流は皮質表面への電気刺激と同様に付近の神経細胞を活性化させる。脳は一様な[[電気伝導体]]ではなく、不規則な形をしているため、この電流の経路はモデル化するには複雑である。[[核磁気共鳴画像法|MRI]]に基づく定位固定制御により、TMS 刺激の目標との誤差は数 mm 程度になるとされている(Hannula et al., Human Brain Mapping 2005)。
 
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=== TMS コイルの種類 ===
[[Image:TMS_Butterfly_Coil_HEAD_.png‎|right|thumb|240px|TMS - 8の字型コイル]]
 
異なる磁場パターンを生み出す、様々なタイプのコイルが存在する。例として、下記に挙げるものがある。