「ネオジオポケット」の版間の差分

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'''ネオジオポケット'''('''NEOGEO POCKET''')とは、[[SNK]]が[[1998年]][[10月28日]]に発売した[[携帯型ゲーム]]機。略称「NGP」「ネオポケ」。
 
ここでは、画面表示が[[モノクローム|モノクロ]]の初代後継につい種とし主に解説する(後述する上位互換機を含めた全体的な事項はここで取り扱う)。[[1999年]][[3月19日]]に販売された上位互換機「'''[[ネオジオポケットカラー]]'''(NGPC)」及び1999年[[10月21日]]に販売された小型・廉価版の「(NEW)'''ネオジオポケットカラー'''」についてがある。後継機種を含めた全体的な事項、[[ネオジオポケットカラー]]を参照ここで述べる
 
==概要==
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このことで、通産省の[[グッドデザイン賞]]を受賞している。
 
[[#内蔵ソフト|内蔵ソフト]]を搭載しており、ROMカセットを挿入せずに本体電源を入れる内蔵ソフトが立ち上がる仕様であった。その中に時計・カレンダー機能があり、アラーム機能(セットしておくと指定時間に自動的に電源がONになるアラーム機能も有していた。時計・カレンダー機能はROMカセットのソフトウェアからも使用でき、一部のソフトでは特定の時間や日付に遊ぶことで通常とは異なる動作をさせるなどの利用がされていた。
 
ボディカラーは多種多様に用意され、カーボン柄や迷彩柄など複数の色を使ったタイプや、中身が透けて見える[[スケルトン (外殻)|スケルトン]]タイプも存在した。
 
本体中央部の液晶ディスプレイは[[モノクローム|モノクロ]]8階調であった。
 
1999年3月19日に販売された上位機種「'''[[ネオジオポケットカラー]]'''(1999年10月21日に発売された小型・廉価版も含む)」専用のソフトは本機では動作させることはできない。ただし、全く動かないというわけではなく、ソフト側にネオジオポケットカラーでの動作を促すメッセージが入っている場合は、それが表示されるようになっている。なお、モノクロ版とカラー版の双方に対応したソフトも存在する。
 
対応ソフトの大半はSNKから発売された。同社の他も、[[ADK]]や[[夢工房]]といったネオジオ系列のメーカーがソフト開発を担当した。ソフト数は少ないが、[[カプコン]]や[[セガ]]等の競合他社もサードパーティとして参入していた。また、ソフトの発売には至らなかったものの、[[ソニー・コンピュータエンタテインメント|SCE]]も参入の意思を表明していた。
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== 経緯 ==
モノクロ版は[[ゲームボーイカラー]]の1週間後に発売されたためにほとんど売れず、なかった。上位機種であるカラーシリーズに至ってもモノクロ版発売の5ヶ月後というあまりにも短すぎるインターバルで発売されたために、モノクロ版の売れ行きの悪さそれ自体がSNKを大赤字転落に追いやる原因となった、といういわゆる「'''逆[[アタリショック]]'''」が発生している。
 
[[コマーシャルメッセージ|CM]]で「'''I'm not BOY. 誰だってBOYを捨てるときがくる'''」という挑戦的なキャッチコピーを打ちだし、[[ゲームボーイ]]との差別化を図ろうとした。しかし、認知度はいまひとつで、一般層へ浸透している「携帯ゲーム機=ゲームボーイ」という認識は変えられなかった。SNKの[[アルゼ]]による買収後は、[[サミー]]の関わっていた[[ワンダースワン]]との、アルゼVSサミー代理戦争の様相を見せたが、結局は共倒れになってしまった。

SNK倒産後、知的財産や在庫などが競売にかけられた。しかし、高性能ゆえに将来性のある[[ゲームボーイアドバンス]]の存在のため、ネオジオポケットやそのタイトルに関する権利には買い手が付かなかった。このため、[[SNKプレイモア]]ではネオジオポケットを扱っていない。
 
== 仕様 ==
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*設定
**言語(日本語・英語)
<!--**モノクロ対応ソフトの表示色(ネオジオポケットカラーのみ)-->
**日時
 
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==その他==
当時の売れ残り在庫はプライズゲームの景品として販売された(800。販売価格が800円以下であることは確実なので、完全な投売りであった。またアルゼ開発のプライズゲーム PP-AA01 CP-AA02の設定変更用のコントローラーとして使われるなど転用も行われた。
 
本機は海外でも発売されており、ファームウェアの設定に日本語と英語の切り替えがある。
また、ハードの解析や自作プログラムの開発を趣味とする者にとっては、すでに遊び尽くされた感のあったゲームボーイシリーズに代わる格好の材料であり、海外の一部で盛んに解析や開発が行われていた。
 
限定版として、ネオジオポケットカラー・[[阪神タイガース]]バージョンが存在する。クリアブラックとイエローの2色で虎縞を表現していた。阪神が1999年のシーズン開始当初、非常に好調だったことから発売されたが、直後から負けが込むようになり、たちまち順位を落としていった。
 
==周辺機器==
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;ACアダプタ
:専用端子に接続する。モノクロ・カラーとも同じものが使用可能。
;充電式バッテリー
:ロゴ入りの単3ニッケル水素二次電池。バッテリー単体のほか、充電器とのセット販売もあり。本機用とされていたが特別な仕様ではなく、他の機器にも流用可能。モノクロ用の単4充電式電池は、純正品としては発売されていない。
;[[ドリームキャスト]]接続ケーブル
:本体上面の5ピンコネクターに接続して使用。