「天使ラジエルの書」の版間の差分
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'''『天使ラジエルの書』''' ({{lang-he| ספר רזיאל המלאך }}、セーフェル・ラズィエル・ハ マラク) は[[中世]]の[[カバラ]]的[[グリモワール]]。元は[[ヘブライ語]]や[[アラム語]]で記された書物だが、[[アルフォンソ10世 (カスティーリャ王)|アルフォンソ
==原典の歴史==
本書が13世紀以前に遡るものであると証明することはできないが、[[ギリシア語魔術パピルス]] ([[:en:Greek Magical Papyri|Papyri Graecae Magicae]]) に負うところ大で、古代後期に起源がありそうな箇所も散見される。『[[バーヒール]]』や『[[形成の書]]』のような他の不明瞭な古文献と同様、本書もいくつもの
本書をめぐる伝承によれば、これは[[天使]][[ラジエル]]が[[アダム]]に開示したものとされる。標題自体は、古代後期の別の魔術書『[[モーセの剣]]』の中で触れられている。歴史考証家は、本書が13世紀以降にのみ出現することを挙げ、これは中世の作であって、「ドイツの敬虔なる者たち」を意味する「ハ
==内容==
本書は『[[形成の書|セーフェル・イェツィラー]]』と『セーフェル・ハ
''Liber Razielis'' の第六書は『セーフェル・ハ=ラジム』(秘密の書) をベースに、『セーフェル・アダム』の「アダムの祈り」を含む様々なおまけが加えられている。
本書はドイツのルネサンス期の[[魔術]]において悪名高いものとなり、ヨハンネス・ハルトリープはこれを名指して『[[ピカトリクス]]』と並び最も忌まわしいニグロマンティア (黒魔術) の作であるとした。アダムの祈りはクエスのニコラスによって二つの説教 (Sermo I, 4, 16.25; Sermo XX, 8, 10-13) に書き換えられ、さらに[[ロイヒリン]]がその著作『カバラの術について』の中でこれを使用した。15世紀のコンラート・ボルスタッターは手稿 Cgm 252 において「アダムの祈り」のラテン語版の改竄に気付いたことを明かしたが、彼はラジエルを[[ラファエル]]に、[[セツ]]を[[セム]]に置き換えている。<ref>Cgm 252, f. 142r-144r; [[:en:Encyclopaedia Judaica|Encyclopaedia Judaica]] 1, 777</ref>
<!--以下の英語版の記述はいささかウィキペディアにそぐわない内容に思える。
===「知恵の樹」===
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一部の[[ユダヤ人]]は、本書の言葉を理解できずとも、たとえヘブライ語すら解さずとも、霊的な防護のため、人生における霊的な導きのため、自分の人生において霊的・神的なインスピレーションを求めていることの標として、本書を一冊持つべきだと信じている。
信者はこれをポケットか財布に入れて持ち歩き、枕の下に置いて眠る。一家に常備すれば神の特別な祝福がもたらされると信じられ、とりわけ妊婦の出産時には本書を枕の下に置く。これは安産を祈願する「[[シジル (オカルト)|セグラ]]」であり、広く受け入れられた伝統である。
<!--以下の英語版の記述は個人的意見のように見える。
As is tradition throughout the generations the strength of this book is in the fact that, it is to be given as a present for free, to someone who needs it . By spiritual law, one cannot charge for this book,{{Fact|date=March 2008}} as this will detract from its spirituality.
-->
==刊行==
*Amsterdam (1701)[http://www.yarzheit.com/raziel/raziel.html]
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{{DEFAULTSORT:てんしらしえるのしよ}}
[[Category:カバラ]]
[[Category:西洋儀式魔術]]
[[en:Sefer Raziel HaMalakh]]
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