「落語協会分裂騒動」の版間の差分

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== 脱落者続出→圓生急死により自然消滅で終止符 ==
席亭達による締め出し戦術が、三遊協会参加者に与えた衝撃は大きかった。三平など残留組の説得を受ける形で、圓蔵志ん朝・圓鏡は僅か数日で降参し、一門と共に退会届を撤回して、[[5月31日]]をもって落語協会へと正式に復帰する。
 
師匠の協会復帰により三平は破門されずに済んだ。だが、一方で、師匠を信じて付いて行った他の弟子たちにとっては、師匠の言動にいい様に振り回され、挙句の果てに、落語協会への復帰はどうにか叶ったものの香盤を大きく下げられる(香盤の降下によって修行中の弟子たちの昇進は大きく遅れる)羽目になったのであるから、この分裂騒動では甚大な迷惑を被っただけであった。志ん朝は会長の小さんの温情もあって表向きには香盤が下がらなかった<ref>もっとも、これには温情以外にも、騒動を引き起こした黒幕と言われながらも協会残留を決め込んだ談志に対する、協会幹部の牽制や思惑も含まれていたとされる。</ref>ものの、終生ついに協会会長の座に就かなかったのは、小さんの健在や圓歌の存在もあったにせよ、やはりこの騒動の影響と考える向きもある。