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'''クッチャロ湖'''('''くっちゃろこ''')は、[[北海道]]北部、[[宗谷支庁]]管内[[枝幸郡]][[浜頓別町]]にある汽水[[湖]]。北西の'''小沼'''と南東の'''大沼'''の二つの部分湖盆からなる。「湖」と名のつくなかでは日本最北のものであるが、約3mという水深は「沼」とされるものと大差ない。北オホーツク道立自然公園に含まれる。
 
[[オホーツク海]]沿いに開けた頓別平野の南部にある。仁達内川河谷の[[溺れ谷]]が、砂州によって[[オホーツク海]]と隔てられた海跡湖。頓別平野には[[ポロ沼]]、モケウニ沼など砂州で閉塞された海跡湖が並ぶが、これらの砂州は北部の台地の侵食により生じた砂礫が、[[沿岸流]]によって南東へ運ばれたものである。
砂州によって[[オホーツク海]]と隔てられた海跡湖。クッチャロ川が南から小沼に流れ込み、小沼東端から狭い水路を通じて大沼へと続く。大沼東端から再びクッチャロ川として流れ出し、海岸付近で頓別川と合流してオホーツク海に注ぐ。
 
仁達内川が南から小沼に流れ込み、安別川や北にあるポン沼などの水をここで集める。小沼東端からは1kmほどの長さの狭い水路を通じて大沼に連絡している。大沼東端からクッチャロ川として流れ出し、海岸付近で頓別川と合流してオホーツク海に注ぐ。下流部を通じて海水が入り込む大沼は塩分濃度が高いが、浅く狭い水路を隔てた小沼は淡水に近い。湖の南岸は泥炭地が広がり、[[ヨシ]]や[[スゲ]]、あるいは[[ミズゴケ]]の生える湿原となっている。小沼北岸からポン沼にかけては[[アカエゾマツ]]の林が見られる。海岸の砂州には砂丘や浜堤列が発達しており、ここには100種以上の北方植物・湿性植物が群生するベニヤ原生花園がある。
日本最大の[[コハクチョウ]]の中継地で、毎年2万羽ほどが飛来する。他にも[[オナガガモ]]などカモ類が多く飛来する。[[1989年]]、[[ウトナイ湖]]、伊豆沼・内沼に次ぐ日本で3番目の[[ラムサール条約]]登録湿地となった。
 
日本最大の[[コハクチョウ]]の中継地で、毎年2万羽ほどが飛来する。他にも[[ヒドリガモ]]、[[オナガガモ]]などカモ類が多く飛来する。[[1989年]]、クッチャロ湖および周辺の1,607haの地域が[[ラムサール条約]]登録湿地となった。日本では[[ウトナイ湖]]、伊豆沼・内沼に次ぐ日本で3番目の[[ラムサール条約]]登録湿地となったである
 
== データ ==
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*湖面標高 : 0.0m
*最大水深 : 3.3m
*流入河川 : クッチャロ仁達内川、安別川、オビナイ川、レカセウシュナイ川
*流出河川 : クッチャロ川