「当たり屋」の版間の差分

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当たり屋への対応としては、事故の大小に関わらず、警察に届け出ておき、同時に自身の加入している保険会社の担当者にも連絡を行っておくことが基本である。相手が当たり屋であると判断された場合は、[[交通事故の過失割合|過失割合]]においても0:10となり、賠償金などを支払う必要は一切なくなる。[[暴力団]]の資金源の一つとなっている事も見られ、暴力団[[構成員]]などが介入してくる事も見られるため、この対策という面からも事故発生後に速やかに警察に届け出ておく事は重要である。
 
また、当たり屋の目的が必ずしも単純な金銭だけとは限らない事も考えられる。高級車や希少価値のある車を狙って、故意に軽微な交通事故を起こさせ、運転手が車を降りた隙に乗り逃げする事案、車を降りた運転手に暴行を加えて車を強奪する事案も発生している。高級車以外でも、耐久性の高さから中近東や南米などの海外で中古車として人気が高く、[[密輸]]対象として狙われやすい[[バン]]タイプの[[商用車]]、[[SUV]]などが同様に標的にされる事があり、この事もあって、現在では日本国内で当たり屋行為を行うに何らかの形で関与している者の人種は多岐に渡っている。
 
その他、自身でハンドルを握る[[政治家]]や[[実業家]]を失脚させる為、[[芸能人]]などの[[著名人]]についても交通事故[[スキャンダル]]を引き起させ活動不能状態に追い込む為といった目的で、当たり屋が活動するケースも考えられる。また、反体制勢力や反皇室主義者でも過激な思想を持つ者が、事実上法律の埒外にある[[皇族]]を[[刑事事件]]に巻き込むために同様の手段を講じる事や、さらには自動車事故に見せかけての[[暗殺]]などといった、ある種の[[テロリズム|テロ]]の手段として用いられることも可能性としては考え得る。
 
実際、[[皇族]]、[[国会議員]]・[[首長]]、大企業のトップ・重役、ある程度以上の知名度や収入を持つ芸能人・タレントなどについては、[[プライベート]]な外出であっても公道での自動車運転を極力行わせる事なく、自動車での移動に際しては一定のコストを掛けてでも[[運転手]]などの要員が確保されたり、[[ハイヤー]]・[[タクシー]]がチャーターされる事が多い。特に芸能人については、中堅クラスに位置付けられるタレントと言われる様な者でも「[[芸能事務所|事務所]]との契約で、プライベートでの自動車の運転はできない」という者がごく当たり前にいる。これらには企業や組織の[[リスクマネジメント]]の観点から、事故によるトラブルを引き起こされる事による混乱の発生や、人的・経済的な損失を回避するためという理由が存在している。
 
== 当たり屋を題材にした作品 ==