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'''反応工学'''(はんのうこうがく、(chemical) reaction engineering)とは、[[反応器]]内で起こる[[化学反応]]を[[定量的]]に解析する[[工学]]の一分野である。化学が、どんな反応が起きるかを研究する学問と位置づけられるなら、反応工学は反応がどう起こるか,どうやったら反応をうまく起こせるかを研究する学問といえる。
==扱う事象==
反応工学で扱う内容は大別して22つある。11つは反応に関する量論、つまり[[反応速度論]]である。[[物理化学]]で扱う反応速度論との違いは,物理化学では主に試験管やフラスコなどのレベルで考えるため,反応系はすべて均一で単一反応を扱うのがほとんどである.複合反応や中間生成物を持つ反応、あるいは気固反応などの異なる相の反応についての立式とその近似を学ぶ。
もう11つは反応器の設計である。特に化学工業においては連続的に運転できる反応器が重要である。連続運転が可能な反応器には管型反応器(Plug Flow Reactor:PFR)と連続槽型反応器(Continuous Stirred Tank Reactor:CSTR)があり,その他,回分反応器や半回分反応器などもある.反応器を設計するには,まず[[物質収支]]式をたてるのが基本である.その他,[[滞留時間]]分布や拡散モデルなど,液体の混合状態や気相と固体触媒の接触状態などを扱うことがあるため場合は,[[移動現象論との関係が深い。設計の結果として、設計方程式]]を得必要とする。.
反応器内での反応を議論するには物質収支式や反応速度式と設計方程式、さらに非等温反応においては[[エンタルピー]]収支が必要となる。
[[Category:化学工学|はんのうこうかく]]
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