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'''トニー・デュヴェール'''(Tony Duvert, [[1945年]] - )はフランスの[[作家]]である。
詳しい経歴等は本人が明かしていないため生年以外不明。ほとんどの著作を[[エディシオン・ド・ミニュイ]]から刊行。日本では『幻想の風景』、『薔薇日記』、『小鳥の園芸師』(『さまざまな生業』と改題しての抄訳が[[岩波文庫]]『フランス短篇傑作選』に収録)の3冊が訳されている。すべての著作に一貫しているのは小児、特に男児への強い性愛であり、作風は[[ポレミーク]]な性と暴力の描写にもかかわらず極めて詩的な叙情性に溢れている。[[メディシス賞]]受賞作『幻想の風景』はスタイルから言うと[[ヌーヴォー・ロマン]]的前衛性を持っているものの、むしろ際限のない蒼ざめた悪夢を見ているかのような幻覚を読者に引き起こす官能性にこそ作者の資質がよく表れている。『小鳥の園芸師』は小品ながら、想像上の奇妙な職業の数々について書かれた掌篇で構成される佳品であり、[[童話]]がしばしばもたらすような目まいと黒いユーモアが感じられる。『薔薇日記』は[[スペイン]]の貧しい地区へ男児を買いに行く外国人旅行者の男が主人公という日記風の作品であり、[[マージナル]]な性愛である
== 著作 ==
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