「トリパノソーマ」の版間の差分

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Okyamane (会話 | 投稿記録)
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トリパノソーマは二宿主性で、[[脊椎動物]]の血流中と[[吸血動物]]の腸管を主な寄生部位とする複雑な生活環を持っている。[[脊椎動物]]のほぼすべての綱でトリパノソーマの感染が報告されており、水中で生活する[[魚類]]・[[両生類]]・[[爬虫類]]を宿主とする種はヒルによって媒介され、一方陸上で生活する[[爬虫類]]・[[鳥類]]・[[哺乳類]]を[[宿主]]とする種は[[吸血動物|吸血性]]の節足動物によって媒介される。[[カエル]]の場合、幼生期が長い宿主にはヒルが、成体期が長い宿主には節足動物が媒介している。
 
トリパノソーマは宿主や寄生部位に応じて形態および代謝型を変え、それぞれ大きく異なる環境に適応している。特に脊椎動物の血流中で[['''錐鞭毛型''']](trypomastigote)をとることはトリパノソーマ属の特徴といってよく、また吸血動物の腸管では[['''上鞭毛型''']](epimastigote)をとる。この他に種によっては細胞内で[['''無鞭毛型''']](amastigote)をとり、まれに[['''前鞭毛型''']](promastigote)をとるものもある。
 
== 分類 ==