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追記
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'''高地'''(こうち)とは、[[山地]]や[[山脈]]と違って、山が連なって伸びていて、高さは低めのところのことをいう。
 
なお高い地域に[[平野]]が広がる地域のことを[[高原]]というが、この境界は明確ではない。
 
==概要==
高地は、比較的緩やかな起伏の、[[標高]]が高い地域のことであるが、[[海抜]]が低い地域に比べ[[気温]]は低く、また低地から昇ってくる風があるところでは、空気が冷却される過程で湿度が上がり、湿潤となりやすい。こういった事情により、周辺に[[乾燥帯]]が広がる地域の高地でも、豊かな[[植物相]]が形成され、更にはこの植物相に依存する形で[[動物]]も繁殖している場合もある。
 
人間の生活に関しては、こういった湿潤で豊かな植物相を持つ、かつ利用可能な緩やかな地形のある地域で[[農業]]生産が行なわれたり、あるいは気温が低いことを利用して[[避暑地]]として[[観光業|観光産業]]が形成されることもある。ただ、余りに標高が高く[[気圧]]が低い地域では外部との連絡による人的流入出が、そこに至るまでの道程が厳しいなどの事情もあるが、こと海抜が高い地域においては[[高山病]]の発生にも関連して、自然と制限される場合もあり、高地に限定された[[社会]]が形成されることもまま見出せる。
 
なお高地は周辺に険しい地形がある場合に自然の要衝として機能し、ここに限定して集落が形成される場合もある。
<!--例えとして余り適切ではないようなのでセルフコメントアウト:
例えば[[高地性集落]]のように、[[弥生時代]]の中・後期に、何らかの軍事拠点として形成された集落跡も見られる。ただしこの場合の「高地」は平地よりも小高い山の中腹などに形成されていたもので、いわゆる「高地」とは多少ニュアンスが異なる。-->
 
==高地の利用==
前述の通り農業生産や避暑地・観光地として利用されることも見られるが、こと通年寒冷な気候である場合には、高温に弱い作物の栽培に利用される。例えば[[レタス]]は気温が高いと通常食用とされる[[ロゼット]]状態から茎を伸ばして花をつけるようになるが、こうなると[[野菜]]としては商品にならない。このため気温の低い高地で栽培される。
 
また、標高が高く気圧の低い高地では[[酸素]]の量も低くなるため、ここで生活する者は積極的に酸素を取り入れるべく[[適応]]し、体質が変化する。これを利用して、[[水泳]]や[[マラソン]]といった持久力や酸素を体に取り入れる機能が優秀な者ほど有利に働く[[スポーツ]]では、しばしば[[高地トレーニング]]として高地に設置された専門の施設での[[訓練|トレーニング]]が行なわれる。日本では[[飛騨御嶽高原高地トレーニングエリア]]といった施設・地域がある。
 
==日本の高地==
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* [[ハイランド]] - 「高地」を意味するが、実際は山地。
* [[台地]]
* [[山地と山脈の違い]]
* [[山脈と山地の一覧]]
* [[高原]]