「御殿 (沖縄)」の版間の差分

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御殿は、一般には[[琉球国王]]の親族たる[[王子]]・[[按司]]の身分にある者が住む邸宅を意味した。例えば、今帰仁王子の邸宅は[[今帰仁御殿]]、本部按司の邸宅は[[本部御殿]]と言った。ほかに、国王の離宮、最高神女・[[聞得大君]]の住む邸宅などにも使われた。以下は、王子、按司の邸宅以外の主な例である。
 
* 中城御殿(なかぐくうどぅん)。[[王世子]]の邸宅。
* 佐敷御殿(さしうどぅん)。王妃の公務を司る建物。
* 大美御殿(うふみうどぅん)。国王の離宮。
* 崎山御殿(さやまうどぅん)。国王の離宮。
* 識名御殿(しなうどぅん)。国王の離宮。南苑。
* 聞得大君御殿(きこえおおきみちふいじんうどぅん)。聞得大君の邸宅。
* 内間御殿(うちまうどぅん)。[[尚円王]]の旧邸宅跡に建てられた神殿。
 
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尊称としては、御殿は主に話し言葉で王子・按司を指す意味で用いられた。日本で[[天皇]]を[[禁裏]]、御門(みかど)など住居に関連した語で呼んだのと同様、 位階名を直接名指しするのをはばかって用いられたと考えられる。ほかに王妃、王夫人、王世子、王子の親族などにも用いられた。例えば、宜野湾王子家の例に挙げると、以下のようになる。
 
* 宜野湾御殿(んうどぅん)。宜野湾王子。
* 江洲御殿(えーしうどぅん)。王子夫人。
* 真南風御殿(まふぇーうどぅん)。王子の生母。