「兵士の物語」の版間の差分

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初演はラミュとストラヴィンスキーの友人でもある[[エルネスト・アンセルメ]]の指揮により[[1918年]][[9月28日]]に[[ローザンヌ]]にて行われた。組曲版の初演は[[1920年]]。出版は[[1924年]]に[[チェスター社]]から。
 
原作は[[フランス語]]。[[ロシア]]の[[民話]](とくに[[ニコライ1世]]下の残酷な徴兵制度<ref>観世・岩城版録音の解説</ref>)を下敷きにした物語。[[英語]]版と[[ドイツ語]]版も出版されている。日本語版も存在し、語り手や登場人物にさまざまなジャンルのアーティスト(たとえば[[観世栄夫]]や[[デーモン小暮閣下]])が出演してきた。最近では[[筒井康隆]]が語り手を担当した際、語り手以外全ての登場人物の発言を語り手に集約する、言わば「ひとり語り」バージョンが新たに編集されている
 
== あらすじと音楽 ==
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* ''悪魔の勝利の行進曲''(不協和音を響かせるヴァイオリンを中心とするオーケストラは激しく打ち続ける打楽器に収束していく)
 
==ラミューズ版とコクトー版==
1962年10月に[[ジャン・コクトー]]が語り手を担当した演奏の録音がなされたが、コクトーが編集した台本には初演当時の脚本、シャルル・フェルディナン・ラミューズ(Ramuz)(注:[[フランス語]]では末尾の子音を通常は発音しないが、ブーレーズ(Bloulez)と同様、例外的にzも発音する。:[[ウェブスター人名辞典]]参照)版と大きく異なる点がある。以下、コクトー版から見た違いを列挙する。
 1.第1部と第2部の区別が設けられていない。
 2.役者の発言をそれぞれの役に振り直しており、結果としてオリジナルではパントマイムのみだった王女もわずかながら台詞がある。
 3.台本ではいわゆる「ト書き」になっている部分を、語り手が読み上げている。
つまり、舞台を見ずに音楽だけ聴いている人にも話の筋が解るように改められている。このため、コクトー版は舞台劇よりもラジオドラマに近い形になっている。
 
==註==