「吻」の版間の差分
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'''吻'''(ふん)とは、[[動物]]の体において、[[口]]あるいはその周辺が前方へ突出している部分を指す用語である。動物群によってその部位や役割はさまざまである。
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== 脊椎動物の場合 ==
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[[脊椎動物]]の場合、測定部位の名称として目より前の部分を吻と呼ぶことになっている。したがって、それが突き出していようがいまいが吻はあることになる。この使い方は[[魚類]]、[[両生類]]、[[爬虫類]]、[[哺乳類]]で用いる。[[鳥類]]の場合、[[嘴]]が明確に区別できるので扱いが異なる。
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=== 口の上側が突き出す例 ===
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[[ユムシ動物]]門のユムシ類では口の前に突き出る部分として吻がある。この部分は背面で胴の皮膚とつながり、腹面側は[[粘膜]]となっている。この部分がよく発達したものでは、この粘膜の部分で[[デトリタス]]を集め、[[繊毛粘液摂食]]によって餌をとる。また、この部分は種によってはたやすく[[自切]]する。
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=== 口の部分が伸びたもの ===
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[[昆虫]]の[[ゾウムシ]]類では頭部の前端が前に伸びて棒状となり、その先端に口が開く。この突出部を吻という。[[ウミグモ]]の頭部も口が突出して、これを吻と呼んでいる。
=== 口器が長く伸びたもの ===
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[[昆虫]]の[[チョウ目]]や[[カメムシ目]]、あるいは[[カ]]のように液体を吸うものでは口器が細長く伸びるものがあり、これを吻という。腹足類では口が円筒形に伸びて吻となる例がある。
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