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[[画像:Eupholidoptera chabrieri01.jpg|thumb|250px|[[キリギリス科]]の一種 ''Eupholidoptera chabrieri'' のメス。尾部に長い産卵管が突き出る]]
 
'''産卵管'''(さんらんかん、ovipositor)は、[[昆虫]]などの[[メス (動物)|雌]]が腹端に有する[[生殖器]]のこと。輸卵管を中心とした産卵のための突起である。昆虫類の他にも、[[二枚貝]]の[[えら|鰓]]に産卵する[[タナゴ亜科|タナゴ類]]([[魚類]])などは産卵管と呼ばれる器官を持つ。
 
[[産卵]]の際、卵を土中や[[植物]]の[[組織 (生物学)|組織]]内などに埋めこむための構造である。[[腹部]]に発達した管状の突起物で、大きさや形状も様々である。外部に露出していることが多く、昆虫類の場合はその形状から「[[剣]]」という俗称もある。
 
== 概要 ==
分類群としては、特に[[バッタ目]]・[[キリギリス亜目]]の昆虫が体の割りに大きな産卵管を持つ。他に[[セミ]]、[[ヨコバイ]]、[[アワフキムシ]]などが属する[[カメムシ目]]・[[ヨコバイ亜目]]や、[[ハチ]]や[[アリ]]が属する[[ハチ目]]などもよく知られる。ハチやアリの尾端にある[[毒針]]も、もとは産卵管が変化したものである。
[[産卵]]の際、卵を土中や[[植物]]の[[組織 (生物学)|組織]]内などに埋めこむための構造である。[[腹]]に発達した管状の突起物で、大きさや形状も様々である。つねに外部に露出していることが多くものもあり、昆虫類の場合はその形状から「[[剣]]」という俗称もある。
 
その形態は様々であるが、往々にして土の中に産卵するものは長くまっすぐなものが多く[[植物]]の茎に産卵するものは短く曲がっているものが多い。なお、[[バッタ]]類は明確な産卵管を持たないが、腹部く伸ばすこといので、結構地下比較的深くに産卵することができる。
 
 
== それぞれの種における産卵管 ==
[[バッタ目]]の産卵管は、第8腹節および第9腹節に付属する突起で、大きなものを観察できる事が多い。
[[キリギリス亜目]]には[[体長]]と比較して大きな産卵管を持つ種が多い。特にキリギリスなどの産卵管は形態の大きな特徴のひとつである。
 
[[ヨコバイ亜目]]や[[カ亜目]]などの昆虫においても特徴的な産卵管を観察することができ、[[ハチ目]]には[[毒針]]に変化しているものもいる。
 
昆虫類の他には、[[二枚貝]]の[[えら|鰓]]に産卵する[[タナゴ亜科|タナゴ類]]([[魚類]])なども産卵管を持つ。
 
== 関連項目 ==