「クロウミツバメ」の版間の差分
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|省略 = 鳥綱
|名称 = クロウミツバメ
|status =
|目 = [[ミズナギドリ目]][[w:Procellariiformes|Procellariiformes]]
|科 = [[ウミツバメ科]][[w:Hydrobatidae|Hydrobatidae]]
|属 = [[アシナガウミツバメ属]] [[w:Oceanodroma|''Oceanodroma'']]
|種 = '''クロウミツバメ''' ''O. matsudairae''
|学名 = ''Oceanodroma matsudairae''<br />[[黒田長礼|Kuroda]], [[1922年|1922]]
|和名 = クロウミツバメ
|英名 = [[
}}
'''クロウミツバメ'''(黒海燕、''Oceanodroma matsudairae'')は、[[動物|動物界]][[脊索動物|脊索動物門]][[鳥類|鳥綱]][[ミズナギドリ目]][[ウミツバメ科]][[アシナガウミツバメ属]]に分類される鳥。
== 分布 ==
[[インド洋]]、西[[太平洋]]
[[日本]]([[南硫黄島]])で繁殖し、非繁殖期はケニア沖やフィリピン沖へ南下する。2009年現在、繁殖地は南硫黄島しか確認されていない。
== 形態 ==
全長22.5-25cm。翼開張56cm。
嘴や後肢の色彩は黒い。
== 生態 ==
[[海洋]]に生息する。翼を水平に広げ、羽ばたきと滑翔を交えながら飛翔する。
食性は動物食で、[[魚類]]、[[甲殻類]]、[[軟体動物]]
繁殖形態は卵生
== 人間との関係 ==
種小名''matsudairae''や英名の頭に付いているMatsudaira'sは、本種の発見者であり鳥類標本の収集家であった明治時代の[[華族]]、[[松平頼孝]]子爵に[[献名]]されたものである。ウミツバメの仲間は[[凪]]の間、海面に浮いている生物などを採餌するが、彼はこの性質を利用し、[[伊豆諸島]]沖で船上から大量のイワシ油を撒いて人工的に凪の状態をつくり、採餌のため寄ってきた鳥たちを捕獲していて本種を発見した。
航行中の船舶の後方を追いかけて飛翔することもある。
ゴミの誤飲や油汚染等により生息数の減少が懸念されている。第二次世界大戦前には[[北硫黄島]]でも繁殖が確認されていたが、その後繁殖が確認されていないため現在も繁殖しているかは不明。北硫黄島には人為的に移入された[[クマネズミ]]が生息しているため卵や幼鳥が捕食され個体数が減少、もしくは繁殖地として壊滅したと考えられている。▼
▲ゴミの誤飲や
▲*{{絶滅危惧IB類}}
== 関連項目 ==
{{Wikispecies|Oceanodroma_matsudairae}}
* [[
** [[アシナガウミツバメ属]]
== 参考文献 ==
* 『原色ワイド図鑑4
* [[黒田長久]]監修 C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン編 『動物大百科7
* 桐原政志 『日本の鳥550 水辺の鳥』、[[文一総合出版]]、[[2000年]]、75頁。
* 真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社、2000年、41頁。
* 高野伸二 『フィールドガイド 日本の野鳥 増補改訂版』、[[日本野鳥の会]]、[[2007年]]、76-77頁。
* 安部直哉 『山渓名前図鑑 野鳥の名前』、[[山と渓谷社]]、[[2008年]]、161頁。
* 『鳥を描き続けた男―鳥類画家小林重三』、晶文社、1999年。
▲* 『小学館の図鑑NEO 鳥』、[[小学館]]、2002年、19頁。
== 外部リンク ==
* [http://www.iucnredlist.org/
** BirdLife International
* [http://www.biodic.go.jp/index.html 環境省 自然環境局 生物多様性センター]
** [http://www.biodic.go.jp/rdb_fts/2000/73-124.html 絶滅危惧種情報(動物)- クロウミツバメ -]
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