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社会や集団における諸個人の結びつきのことで,[[規範]]([[道徳]]・[[慣習]]・[[法 (法学)|法]]など)に基づいて[[地位]]や[[役割]]が配分され,それに基づいて行動する状態のことを指す。したがって,経済的分業とは違い,効率性を求めて地位や役割が配分されるわけではなく,社会関係の中から生じた規範,あるいは権力関係などによって地位や役割が決定されるところに特徴がある。
 
例えば[[性別役割分業]]は,男女の社会的な役割を伝統的な慣習によって規定したものであり,社会的分業のひとつの事例としてあげることができる。これは経済的な合理性や生物学的な特質によって出来上がったものではなく,男性優位の社会におけ権力関係に基づと考えられてて形成されたものと見ることができる。
 
このような社会的分業の概念を理論的に提起したのが『社会分業論』を著した[[エミール・デュルケーム]]である。彼の考える社会的分業とは,道徳的[[連帯]](道徳による諸個人の結びつき)のことであり,この道徳的連帯のあり方から社会の形態を'''機械的連帯'''と'''有機的連帯'''に分類した。