「読売アンデパンダン展」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
DEFAULTSORT
編集の要約なし
2行目:
 
== 概要 ==
[[1949年]]に「日本アンデパンダン展」の名称でスタート。[[東京都美術館]]で、毎年春に開催された。[[日本美術会]]による同名の展覧会がすでに存在していたため、同会から再三の抗議を受け、[[1957年]]に「読売アンデパンダン展」に改称。[[1962年]]12月、東京都美術館は「陳列作品規格基準要項」を制定。「(1)不快音または高音を発する仕掛けのある作品(2)悪臭を発しまたは腐敗のおそれのある素材を使用した作品(3)刃物等を素材に使用し、危害をおよぼすおそれのある作品(4)観覧者にいちじるしく不快感を与える作品などで公衆衛生法規にふれるおそれがある作品(5)砂利、砂などを直接床面に置いたり、また床面を毀損汚染するような素材を使用した作品(6)天井より直接つり下げる作品」の出品を拒否するとした。この条文は、同年の読売アンデパンダン展の作品状況を裏側から描写している。主宰者は相次ぐトラブルに手を焼き、[[1964年]]の第16回展直前、突然開催中止をアナウンスし、その歴史に幕をひいた
 
誰でも自由に出品できると言うことで、趣味で創作活動を行う一般市民の出品が多かったが、その中に混じって若手の芸術家たちが作品を発表する場としても機能していた。しかし1960年前後から、ネオダダの作家たちが常軌を逸した作品を出品するようになり、一般市民や行政とトラブルを起こすことになる。
 
[[1962年]]12月、東京都美術館は「陳列作品規格基準要項」を制定。
*(1)不快音または高音を発する仕掛けのある作品
*(2)悪臭を発しまたは腐敗のおそれのある素材を使用した作品
*(3)刃物等を素材に使用し、危害をおよぼすおそれのある作品
*(4)観覧者にいちじるしく不快感を与える作品などで公衆衛生法規にふれるおそれがある作品
*(5)砂利、砂などを直接床面に置いたり、また床面を毀損汚染するような素材を使用した作品
*(6)天井より直接つり下げる作品
の出品を拒否するとした。この条文は、同年の読売アンデパンダン展の作品状況を裏側から描写している。
 
しかしネオダダの作家たちは全く自重せずに異様な作品を出品し続けたため、主宰者は相次ぐトラブルに手を焼き、[[1964年]]の第16回展直前、突然開催中止をアナウンスし、その歴史に幕をひいた。
 
== 関連文献 ==