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[[Image:Glacier.zermatt.arp.750pix.jpg|right|250px|thumb|[[スイス]]の[[ツェルマット]]に見られるモレーン]]
 
[[氷河]]は[[谷]]を削りながら時間をかけて流れているが、この時削り取られた[[岩石]]・[[岩屑]]や[[土砂]]などが[[土手]]のように[[堆積]]した地形が'''モレーン'''(moraine、堆石)である。地形学上の定義では土手状の地形を指す。堆積物に注目した場合、モレーン特有のという用語がモレーン堆積物を指す場合もあるが区別のためにそれらはデブリやティルと呼ばれることもある。
 
氷河の後退などによりモレーンが氷河と切り離され、氷河との間の空間に溶けた水が溜まり[[氷河湖]]を形成することがある。氷河の後退によってモレーンとの間に出来た氷河湖は、モレーンの崩壊によって決壊し[[洪水]]を起こす可能性がある。実際に[[ネパール]]や[[ブータン]]で何度か氷河湖が決壊して洪水が発生し、下流部に死者を出す被害をもたらした事があるため、氷河湖の水位を下げるなど早急な対策が求められているが、[[地形]]的にそして[[経済]]的になかなか対策が進まないのが現状である。